さて、貴州省の州都、貴陽市の朝が来た。元々の予定は郊外にある天河譚という
ところに行くつもりやったんやけどあいにく連日の大雨で中国各地で洪水や浸水の
事故が沢山発生してるようだ。天河譚もその影響を受けてか入場禁止になっている
みたいだ。仕方がない、急に行く先を変えるとなると大したとこにはいけない。
貴陽の市内にある「甲秀楼」、「翠微園」という観光スポットに行ってみようか。
そこは市内真っ只中やから、バスはゆっくり注射できへん。さっさと行ってさっと
おりる。
もう目の前に「甲秀楼」と言う楼閣がある。えらい人やんか。
朝から大雨やし、観光地も立ち入り禁止が出てるんで皆さん行くとこなくなったんやろか?
とりあえず塔に入る。
外の眺めがええだけで特に何と言うことはない。
ざくっと見て次に行く。
楼閣の向こうにある建物が「翠微園」と言うのだそうだ。大きくて古そうな建物
ではあるが、ただそれだけみたい。
よう見たら、回廊の壁に絵がかけてある。昔のこのあたり、あるいは貴陽の古い街角の
風景のように見える。
そやねん、こんな風景が見たかった。こういう暮らしが見れるんやったらとても
ありがたい。
でもまあそれは儚い望みではある。日本でもどこでも昔の暮らしは消えてしまいつつ
あるし、それは生活の便を求めたからであって、いつまでもそこにあってほしいと願う
のは身勝手な話なのだ。
そやから、まだ古い暮らしが残ってそうなとこを探して旅に出るんやけど、中国では
だんだんそれも難しくなってきてると最近は思うようになった。
それはともかく、生憎の雨の中ではあったけど、もう少しこのあたり、奥の方まで
散策しておくべきであった。あとで調べると、真偽のほどはようわからんけど、
このあたりにはまだ昔ながらのディープな生活空間が残っているみたいだ。
翠微巷というらしい。
由緒ある史跡や建物がなくてもそういう暮らしが観れるんやったら是非とも見ておきたかった、
残念なり。
横の方に王陽明の記念館みたいなのがあった。貴州へ来たら王陽明はとても有名だ。
そやけど、「どやねん」って言われてもなあ?
と言うことで雨の中をも一回、甲秀楼へ戻る。
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