早速中に入る。
なるほどこういう絵なんか、「農民画家」というのは、「農民を描く画家」なのか?
「農民である画家」が描いた絵なのか?
それはどっちでもええけど、ここがその方のギャラリー兼、農家民宿みたいな
こともやってはるみたいだ。
ギャラリーをゆっくり見せていただいて、とても寛いでしまった。お茶を頂けないか
とお願いすると快くお茶をだしてくれたんで更に寛いでしまった。
中から外の村の様子が一望できる見晴らしのよいテラスでお茶を頂く。
ここでなんぼでもゆっくりしてたい。こんなとこで泊まったらよかったなあと
思うくらいだ。そのうち、今回の旅行仲間の内で、本物の、わしらは偽モンやけど、
画家がいて、その人が、ここで誰か少数民族のお嬢さんにその衣装を着てモデルに
なってもらわれへんやろかって言い出した。
で、さっそくガイドさんに頼んでもらう。
ちょうどいいお嬢さんがいた。家に戻って衣装を着てくるんで少し時間がかかる
けどええかと言う。勿論何の問題も無い。
これは思わぬ展開になった。すばらしい。さっそく皆で思い思いにスケッチブックを
出して心の準備をする。いきなりモデルさんを前にスケッチするなんて経験が
ないんでドキドキする。プロの画家はこういう風にいきなりモデルを頼んでスケッチ
するなんてことをよくやってるらしい。同行の絵画教室に行ってる人達もプロの
モデルを頼んでスケッチするのはよくあるらしい。
わしは未経験だ。
こわごわスケッチブックを持って待ってる。
ちょっと準備に時間がかかってるようだ。
やっと来た。
ええですねえ。
綺麗やねえ。それにとても存在感がある。
目に力があるなあ。
民族衣装がとてもいい。この村を歩いてたらよく民族衣装を着た女性を見かける
けど大分違う。正式なやつと生活着との違いがあるようだ。これでもまだ全部
正式ではないと恐縮してはった。
てなことで皆さん一斉にスケッチを始める。
こういう機会はめったにないんで皆さん一生懸命だ。他の人がどんなん描いてはるか
気になるけど他人の事を気にしてる余裕はない。
わしの場合は目から描く。
一番強く描きたいとこから始めるのだ。中国で人物画の勉強をしたときもそういう
風に習ったような気がする。
そうすればうまくいくという話ではない。
ただの気分だ。
モデルになってくれたお嬢さんは殆ど身動ぎしない。こんなんに慣れてるわけでも
ないやろけど真剣に対応してくれてるということだ。
ということで出来た。これそのものは帰ってから水墨で描いたものなんで、現地で
実際に描いたものとはちょっと違うけどまあええとしょう。
他の方達もどんどん出来ていく。
皆さん真剣に描きはった。
とてもええ経験やったと思う。
終わったら急にみなさん力が抜けてほっとしたようだ。
農民画家の画伯も出てきて皆で写真大会になってしまった。
わしも他の人に一杯とってもらったけどわしのカメラは不調やったんでこの場面は
残念ながら写ってない。
しかし、とても感動的な場面を作ってもらった画家の友人に感謝せんとあかん。
これからはこういう機会も旅行の中に入れていかんとあかんのやろなあ。
とても面白い一時やった。
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ありがとうございました。