雲南省、元陽、建水の旅-22 建水、双龍橋
団山村古鎮に来る途中、運転手と案内のおじさんが話しをしている
のを聞いていると、どうやらおじさんは、リタイアした学校の先生
らしい。それで、こういう場所もよく知っているようだ。それで、
運転手は、「双龍橋」は知っているかと聞くと、おじさんは、
「団山村に行く途中にあるよ」と答えていた。運転手は我々に、
「建水には「双龍橋」というのがあって、よく観光客が行くよ」と
言っていた。しかし、「私は行った事はあるが場所を忘れた」と言う。
途中で、おじさんが指差して、「あれが「双龍橋」だよ」と教えてくれた。
帰り道もおじさんと一緒だ。どうやら最初のところまで戻らないといけない
らしい。幾ばくかのお金で案内してくれるようになったのだろうが、
気の良い親切な人だ。今の日本では考えられない。
数メートルに渡ってかなり冠水した細い道を、ゆっくりと慎重に通って
いくと鉄道の線路があった。それを渉ると田圃のあぜ道の側に、
「双龍橋があった」
なかなか美しい橋だ。北京の「盧溝橋」に形が似ている。「十七孔橋」
だと言うから、17のアーチがあるのだろう。盧溝橋は11だというから、
数では盧溝橋の方が多い。規模は圧倒的に盧溝橋の方が大きいものの
自然に時の流れを潜り抜けてきた姿形は、むしろ盧溝橋より雰囲気が
好いと思える。回りには、田圃があり、この橋は、普通の生活道路と
して使われている。河を渡る通路としてなくてはならないもののようだ。
帰り道、わらを満載した荷車が橋に入ろうとして、道を塞いでいる。
しかし、誰もいない。一体どこに行ったのだろう。
反対側から、人やバイクや軽自動車がやってくる。周りを見渡しても
乗ってきた人はいそうもない。
どうなるんだろう。