江蘇省食の旅-15、蘇州で昼食

着いたところは、大きなレストランだ。
蘇州では有名なレストランだそうだ。
テーブルには結構沢山人が集まった。老師の朋友だったり、朋友の朋友だったり、今から
朋友になる人達だったりだ。朋友の朋友は皆、朋友だから、私たちも今日から皆朋友だ。
簡単で、便利ではあるが、いい気になっていると飲み過ぎる。
揚州料理を食べてきて、その後蘇州料理を食べて気がついたこと、
文化の洗練は食にも及ぶのだと言う事だ。
確かに伝統の料理があり、伝来の味がある。誰の口にも合いそうなこなれた味わいがある。
食べ易くておいしい。
蘇州では、その上にもう一つ手が入っている。調理法や調味料や味付けに微妙な工夫と
複雑さが加えられているように思えるのだ。
あの、陸文夫の「美食家」が描いた土地だ。
上海がまだ街ですらなかったころから文化が爛熟していた土地だ。
大阪や京都のように、美味しいものを、こだわって食べないと気が済まない文化が根付いて
いるのだろう。

この蓮根は柔らかくて甘い。しゃきしゃき感がなくなるまで柔らかくしているのは
中国の人の好みなのだろう。

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これも前菜の棗。甘くて珍しい。

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淡竹というやつなのだろう。手で向いて食べる。繊細な味だ。

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芋の甘煮。

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小蝦のスープ仕立て。淡白でおいしい。

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これは珍しい。田鰻というやつだ。鰻のような、泥鰌のような。
日本では味わえない味だ。なかなかいける。

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ジュンサイのスープ。ぬるぬるっとしてさっぱり。白身の小魚も太湖の名物だ。

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川魚の揚げ物。甘酸っぱいタレは好みが分かれるだろう、魚の味と、揚げ方が抜群。

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持ちこみ冬瓜の登場。
こうやって豆と炒め煮してもおいしいのだ。

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冬瓜のスープ。ベーコンと抜群に合う。
暑い日はこれを食べると体を冷やしてくれるので元気が出る。

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この魚、軽く干して燻したのだろうか?少し香りがする。
微妙においしい。

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いよいよ、王者の登場だ。身がしまっていて、味が濃い。
べろべろもおいしい。
「頭をどうぞ」と渡された。
「ぎょっ」となるが、ここで引いてはいられない。
頂いてみたら、なかなか美味しいではないか。

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