杭州お絵かき勉強日記-089 茉莉花(ジャスミン)の季節

梅雨の終わり頃、暑い日が続く季節に中国や台湾の街を歩いていると茉莉花(ジャスミン)を売る
おっちゃんやおばちゃんに出くわすことがある。おっちゃんが花を売るのはあんまり似合わへんが
おばちゃんやおばあちゃんが花を売っているとつい買いたくなる時もある。
真っ白い可憐な花だ。小さく細長い花を何個か根元で束ねてちょっと鞄の端につけたり、襟元に
付けたりできるようにしたものを売っている。色も可憐だが、良い香りがしてちょっといい感じだ。

最近は売っているのを見つけたら買いたくなるのだ。

多分匂いがいいと言うだけでなくて、疲れを癒したり、気持ちを穏やかにする作用があると思う。
大分前にとても暑い日に友人と北京の街をさんざん歩きまわった時、疲れ果てて入った茶館で、
茉莉花(ジャスミン)茶を飲んだ。これが良く効いた。冷房の利いた店に座って、ちびちび飲み
ながらくだらないお喋りをしているとだんだん暑気あたりのようなつかれがほどけてきたのだ。
丸い珠のような花弁が透明な急須のなかでゆっくりと開いて行くのを見ていると見た目でも気持
が緩んでくるようであったが、その香りと味わいのおかげであるのがよく実感できた。
それ以来、暑くてへこたれたきたら茉莉花(ジャスミン)茶を飲むようにしている。

そういう習性のせいか、この花があると惹かれるところがあるのだ。
大体1個3元くらいかな。高い時は5元ほどする。

そう言えば上海の街で腕輪のようにしたやつを売っていた。
これは5元だったと思う。
安いようで高い。

杭州では街角で買う、包子(豚まんの小さいヤツ)が1個1.5元だ。
イスラムラーメン屋のナンみたいな餅子は1個2元だ。
3元あれば、学食で粥と漬物と包子と茹卵を食べる贅沢ができる。
バスならどこまで乗っても2元だ。
そう思うと高い。
学生暮らしをしていると1元高くてもえらい腹が立ったりする。
しかし、食いものなんかと比較してはいかん。
これは情緒を売る商売なのだ。

日本には匂い袋というものがある。
優美なものだ。香水などとは違った文化の重みがある。

てなことを考えながら歩いていたら、向こうの方から妙なる香りがしてきた。
杭州名物の臭豆腐を揚げて売っているのだ。1ブロックくらい離れていても十分にわかる
強烈な匂いだ。
これは匂いがすごいが食べると実においしいのだ。外はかりかりで中はとろっとして濃厚
な甘さがある。しかし、一度食べると息まで臭い。自分でもいやになるほどだ。
茉莉花(ジャスミン)の花弁を売る人もいれば、臭豆腐を食う人もいる。
こういう街角っていいものだ。

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ありがとうございました。