話はちょっとだけ前後するけど、モンジョをすぎてジョルサレで休憩してたとき
1人の熟年のご婦人に声をかけられた。同じ日本人やからと言うことだ。
話していて驚いた。おん歳84歳?、1人でエベレスト街道をずっと回って今帰り
なのだそうだ。「ええっ、一人で? 歩いて?」仰天した。「いやいや、ロバに
乗ってよ」って悠然フフフと笑ってはる。
それにしてもすごい。もちろんガイドさん付きでロバに乗って往復したんやけど
それにしてもそういう問題ではなくてすごい。こういう山中深く何千メートルの
とこまで来たいという気持ちを持てるというのがすごいなあと思う。お年のわりに
なんて言うこと自体が失礼な気がする。お名前は聞かなかったけどもしかしたら
すごい人なんかも知れん。
とまあ後でこんなことがあったんやけど、今は、まだ出会ってない。ここからは
きつい坂道だ。
途中であった岩の下。
昔は村もロッジもなかったんでこんなとこで野宿したらしい。焚き火の煙で真っ黒に
なっている。
ハーハー言いながらチビチビと登る。ガイドさんと友人の足取りは軽いけど、
わしは息が苦しい。きついというても日本のアルプス登山なんかと比べるとそれほど
でもない。やっぱり高山故の息がきついんやと思う。薬を飲んだせいで緩和されてる
とは思うけど、頭の中も薬のせいかちょっとしか痛くない。さっきは入山登録する
場所かと思ったけどガイドさんがちょっと用があっただけらしく、入山登録する
Monjo(モンジョ)はもう一山越したところらしい。
その一山がきついのだ。
こんなとこでもロバやゾッキョは平気で、かいやいやかはわからんけど、どんどん
登ってる。
やっと登りきったらこんどは下りだ。
降ってるうちに上った分下りるんやとわかってきた。徒労感でよけいつかれる。
景色は悪くないけど足取りは重い。
ここからさきこんなとこがどんだけあるんやろ。上り下りは山の常識やけどここは
帰り道のときもつらかった。それで、後であの熟年熟女の方がロバでここを
越える時にどうしたんやろ、大変やったやろなあって友達の話あったことだった。
ロバに乗ったままやったら振り落とされそうになるやろし、降りたら降りたで、
歩いて越えるんは大変やし、どうしたんやろ?
それやったらエベレストに近い上の方に上る時、下りる時ってもっと坂はきつい
やろに、その時はどうやったんやろ? それを思うと単にロバに跨って、楽チンの
旅とはとても考えられへんだけに、余計感心したのだった。
なんだかんだの内にMonjo(モンジョ)についた。
ここで、入山登録をやるみたいだ。ここは世界遺産サガルマータ国立公園だ。
事前にレジストレーションカードを取得しておかないといけない。
そのチェックがあるのだ。
やれやれ、後少しでJorsale(ジョルサレ)へそして昼飯だ。多分。
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ありがとうございました。