ここは殆ど谷底やから夜は寒い。寝袋の中に入ったら湯たんぽもあってあったかいけど
窓から冷気が入ってきてええ気持ちではない。それにやっぱり高山病のせいなんか
息が荒くなって寝ながらもハーハーしてし、寝ながらといいながら寝られへん。
不眠も高山病の一種か思うと不安になる。外では時々ゴーゴーと雨が降っていて
よけい不安がつのる。寝られへんからトイレに行きたくなる。真っ暗な廊下を
歩いて共同トイレへ。寒い。これで眠気がまた遠のく。それで寝られへんから又
トイレへ。この繰り返しでとうとう朝がきた。
天気はどうだ? 一応晴れてるか? 天気予報は時々雨やから油断はできへんけど
綺麗に見えるのはヌプラかな?
晴れたらええなあ?
体調はもひとつやけど、朝飯を食って元気をだそう。
とても面白い朝飯だ。頼んだのはオムレツとチャパティだ。こんなふうに重ねて
喰うのは何流なんやろ? 裏返してチャパティにバターやジャブを塗って、
オムレツと重ねてナイフで切り取って喰う。やや硬めのチャパティとふんわり柔らかい
オムレツを重ねて一緒に食う、美味しいけど初めての食感だ。しかもバターや
ジャムの味も加わる。和洋折中というか、ネパ洋折中というか?
こうしてみると食欲は全然落ちてない。ということは高山病が緩いんやろか?
それともただ口賤しいだけか?
チャイをいただいた後、とりあえずダイヤモックスを半錠飲んでみる。1日1錠、
朝晩半分ずつってお医者さんに言われた。割れ目はついてるものの薬を半分に
割るのは道具がないと結構難しい。欠けた小片も集めて口に入れる。
今日の予定はMonjo(モンジョ)からJorsale(ジョルサレ)を通ってNAMCHE BAZAR(ナムチェ バサール)
まで行く。MonjoからJorsaleあたりまでは上り下りはあるものの平均的な標高差は
あんまりない。はずだ。
JorsaleからNAMCHE BAZARまでは一気の登りで3400メートルまで行かんとあかん
らしい。6時間では無理やと思う。8時間以上かかるかもしれん。えらいしんどい
1日になると思う。それもあるけどやっぱり高低差が心配だ。
この薬は元々高山病の予防のために使われる(そもそもは利尿剤)んやから酷くなる
前に飲んどくべきとちゃうやろかと思ったのだ。
ではPhakding(パグディン)の村を出発しよう。
高低差がないというのは地図だけのことで、目の前には高低差が一杯ある。
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ありがとうございました。