江蘇省食の旅-13、揚州から蘇州へ

さて、あさ飯に予想外に時間がかかったから、急がねばならない。
ところが老街の真っ只中だ。タクシーなんかいない。
「大通りまで歩こう」
ちょっと焦ってきた。急ぎ足で大通りに向かう。今日も朝からよく晴れてるので、
歩いているうちに汗ばんできた。通りにでても通勤時間帯になりつつある。空のタクシー
がなかなか来ない。
「反対側にまわろう」やっと捕まえた。ホテルに向かいながら、老師は運転手と世間話し
をしながら笑わせてるなあと思っていたら、
「このまま、ホテルに行って、ちょっと待って貰って、鎮江の列車の駅まで行ったら
なんぼや」
信用させてから交渉を始めたのだ。
「さすが、当地人!」
「朝からええ客や」運転手も大喜びだ。お互いに幸せな展開になった。
値段も私が来た時よりはるかに安い。
高速道路も殆ど使わないのに来た時より早い。
「この人道良く知ってるわ」、揚州大橋も順調に渡った。金山寺も見えて来た。
予想よりかなり早く鎮江市内に入った。
「高速鉄道の新駅ですよ」運転手に念を押す。
運転手も揚州の人だから、新駅には自信がないようだ。何度か道行く人に聞いている。
それでも1時間もかからずに到着だ。
「余裕がありすぎるなあ」
「早い列車に交換できへんかなあ?」、「蘇州に止まる列車がないそうやで」
高速列車は本数は増えたが、蘇州でも飛ばしてしまうのが多いのだ。
「そんなら、明日のチケット手配しとこ」
待ち時間にいろいろ気になっていたことができてしまった。
安心して蘇州に向かおう。

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