（注：これは震災の直前にネパール旅行をしたときの旅行記です。一日も早い
復興を心より祈念致します。）
飯を食い終わって表の様子をうかがったら、まだまだくそ暑いようだ。飲んで
食ったんでこの暑さの中殆ど歩く気がしいへん。
支配人に相談したら、リク車で行ったらどうやと言う。一人乗っても二人乗っ
ても1台で５００ルピアらしい。
えらい安い。約500円やんか。
しかし、二人も同時に乗るってきづつないやんか。
支配人はまあいいんじゃないですかって笑ってる。
ここは甘えさしてもらって楽さして貰おう。
しばらく待ってるとリク車が来た。真っ白いターバンを巻いて、真っ白い服を
来て真っ白い髭のかっこええ人だ。しかし、かなりの老人だ。
大丈夫かいな？ 悪いなあ？
ちょっとひるむけど、彼は笑って乗れという。
二人乗ると、自転車にまたがって、立ったままぐいと力を入れてペダルを踏む。
心配するまでもなくするすると動く。
とりあえずは各国が建てたお寺巡りをしてくれるようだ。
メインストリートは何もない。
舗装は一応はしてあるという程度だ。
そこから来るときにちょっと見えた土産物屋通りを通る。
改めて見てもあまり寄りたい気持ちが起きない。
これから順番に釈迦の生誕地ルンビニということで仏教に関連のある各国が建
てたお寺を巡っていくのだ。
お寺がないところはしらじらしく荒れ野原だ。
さて、最初のお寺はどこの国のかな？
カンボジア？ ミャンマー？ 忘れた。
どのお寺も前に池があって、パゴダがあって本堂がある。
では、これはどこの国の？
すっかり記憶から抜けてしまっている。
各国で色々違いはあるが特長は分からん。お国らしさって何なんやろ？
お寺はあるけど特に修行してはる人がいてるわけでもないし、お坊さんが常駐
してるわけでもないらしい。
外は暑いんで、中に入ると涼しく過ごせるというのが救いかもしれん。
しかしさすがに飽きてきた。
と思う頃、釈迦生誕像のあるところに着いた。
ホテルはルンビニの寺院地域の一番北にある。この釈迦誕生像は南北の中央大
通りの一番南側にあるのだ。
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