さて、一夜明けて、今日は日本へ帰る日だ。残りの時間を無駄なく使うために
朝から頑張らんとあかん。それに、今日のホテルは朝飯が付いてない。どっか
外で探さんとあかんのだ。ということで勝手知ったるホテルの裏通りへ出陣、
いつものワンタンを食おう、或いはお粥と漬物を、なんて軽く考えていつも行く
店のあたりに行ったら、えらい様子が変わってる。あちこちが工事中だ。
もしかしたらと不安がよぎる。いつも賑やかなおばちゃんたちがやってるワンタンの店がない。
よう見たら店はあるんやけど全然違う店だ。ワンタン専門店というよりは、重慶
火鍋とか四川料理とかの店に見える。えらいこっちゃどうしよう。
しかし、今から他の店を探すのもとても面倒くさい。
わけわからんまま、ままよとばかりその店に入った。
確かに四川料理の店ではあるけど朝のメニューとしてワンタンがあるらしい。
よかった。
お粥とか包子みたいなのはない。
では、ワンタンくださいと言って皆で座ったけど、どうも注文が通ってる風では
なさそうだ。ようみたら先払いでお金を払うレジがあってそこでちゃんと注文
せんとあかんみたい。
やっとワンタンにありついた。
熱々でとても美味しい。朝はこれで十分だ。
お腹が一杯になったんで元気よく歩いてお買い物に行こう。
まずは福州路にある芸術書の専門店を目指す。
水墨画関連の本はやはり圧倒的に中国の方が多い。しかも、中国では本が安いんで
一杯買って帰れる。しかし、時間が早すぎて店がまだ開いてない。開いてないと
買えない。しかたないんで他で時間を潰す。
この通りには文房四宝の店も多い。どういう関連があるんかはようわからんけど
紙とか筆とか、印泥とかそういう類のものを扱ってる店が集まってるのだ。
もちろんこっちにも用がある。
あっちに行ったりこっちに行ったり忙しい。
他の人たちもそれにつられてあっちに行ったりこっちに行ったり、見てる人も
いれば買い物をしてるひともいてる。普通の土産物屋さんにいく時間がないんで
申し訳ないけど、こういうマニアックなとこで時間を使わせていただいてる。
本と絵の道具、目移りばっかり、買いやすいモノが多いんでありがたい。あくせくと
うろつきまくってる間にあっと言うまに時間がすぎてしまった。
もう昼飯の時間だ。
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ありがとうございました。