雲南省、元陽、建水の旅-20

雲南省、元陽、建水の旅-20 元陽から建水へ
元陽の予定は概ね終わった。次は建水だ。昆明に向かって2時間弱
戻る事になる。「どうして建水に行くの?」と言うと、前回、重慶に
行った話しの続きになる。以前、「たまゆらの女」という映画を
見ていたら、主人公が建水という街で磁器の絵付けをやっていて、
恋人に会いに毎週、列車に乗って重慶に通うという話であった。
その列車の旅もおもしろそうだったし、建水の街にも興味があった。
しかし、それは映画でのお話であって、現実はそんなものではなかった。
建水までは列車が行ってないのだ。それに磁器の街ではなかったが、
陶器をつくるとこはあるらしい。
「まあいいか」と、計画に加える事にした。
途中で食事を済ませ、建水について、まだ2時前だ。
「これから、文廟に行きましょうか」と運転手が言う。
文廟とは孔子廟の事だ。山東省、済南の孔子廟が中国最大規模で、
ここは、その次だという。つまり、教育の街だという事だ。
中規模の地方都市といった感じだ。
車を止めたのは、「建水第一中学校」の前だ。かなり有名な進学校らしく、
全寮制で全国から学生が集まっているという。
「ここの先生に友人が多いんだ」と運転手が言っている。
「文廟」この隣だ。
かなり新しい。最近整備されたのだろう。
運転手はいろんな事を知っているが、ガイドはあまり知らない。
こういう処に入ると、運転手は外で待っているので、ガイドが頼りだ。
しかし、説明に碑をみれば解る程度の解説しかできない。
挙句は、間違って外に出てしまった。
それで、又、中に入り、丁度来ていた学生達に場所を聞いていたら、
「貴方は何の為のガイドですか?」と笑いながら言われていた。

 

 

中国では、こういう場所には、よく稀木が植えられている。
いい感じだ。