雲南省、棚田、少数民族、奇観絶景の旅-59、上海で夜飯

さて、夜も更けて来た。この旅の最後の夜やから弾けてもみたいけど疲れてもいる。
しかし、とりあえず一杯くらいは飲みたい。上海というか中国には、というか
アジアの街では日本の居酒屋みたいなのがないのだ。街角ご飯屋さん、屋台飯屋
さんみたいなのはあるけどちょっとニュアンスが違うのだ。でもまあ知ったかぶり
してても何にもありつけへんので、いわゆる小吃というやつ、餃子やら小籠包的な
やつを売ってそうな店で、ビールも飲めそうな店を探してみよう。
南京東路を西に戻ってる途中、幾つ目かの北向きの路地に何軒かそういう店が見えた。
どこがええかはようわからん。運と勘にまかせて一軒の店に入る。
というかそんな大層なもんではなくて、どこでもよかったんやけど。
頼んだモノと来たモノが一致してるかどうかようわからんけどまあ殆どどうでもええ。

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この旅も最初は雨続きで色々と情け無かったけど、後半は天気にも景色にも恵まれた
ようだった。それに良い仲間に恵まれた旅は道中全てが楽しかった。そう思えると
酒も美味い。食い物もうまい。

いや、うまくなくてもええ。機嫌がええから何でも美味いのだ。

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けど本当に頼んだやつが来てるのかどうか心配になる。

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なんだかんだとうだうだとご機嫌で飲み食いしてたら、この店の店長さんらしき
方が挨拶に来てくれた。日本語で親しげに話してくる。

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どうも日本でレストラン経営の勉強をしてきはったみたいだ。それで、日本流
のおもてなしの精神がとても気に入って、それを上海で実現すべく頑張ってはる
のだそうだ。
それはええことやんかとわしらも大いに賛成して、大いに盛り上がった。
それで、その店長さんから、どうか日本人の目で今の状態を見てどう思うか忌憚
の無い意見を聞かせて欲しい、是非参考にしたいという申し出があった。成る程
そういうことなら是非協力したいと思って、各自が思い思いに、ホンマに言うても
ええんかなあ? とは思いつつも見たまんま思たまんまをぶつけてみた。しかし、
これは後でよう考えたらやっぱり社交辞令、思たまんまを言うたらあかんかったんやと
思う。色々言うたけど殆ど聞いてはらへんかったし、いかに頑張ってるかと言うことを
その後も滔々と喋りはっただけやった。それはそれで悪いことではないし、わしらが
思うようにはできへんでも基本的に国民性が違って価値観も違うんやから無理ない
ことやとは思う。中国におけるごく普通の飲食店のレベルとしても課題はありそう
ではあるけどそれはこれから進化していかれると思うんで、今後どうなるか?
大いに頑張っていただきたいものだ。
勝手なことをわーわー言うてすみませんでした。
ご馳走さんでした。

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ありがとうございました。