さてこれから普洱茶の故郷である普洱市に向かう。というのは名前から連想して
勝手にわしが思い込んだだけのことで、普洱市が普洱茶の故郷でもなんでもなくて
普洱茶というのはシーサンパンナ(西双版納)から雲南省の一帯で取れるお茶
の事を言う 。この場合の茶というのは磚茶(てんちゃ)という円板状あるいは
四角い板状に突き固めた独特のお茶の事をいうらしい。このお茶をはるばると
チベットまで持ち込むとチベット人はこれを貴重なビタミン元としてバター茶に
して飲む。そしてその対価として馬や薬草、毛皮などを持ち帰るという交易の
道が茶馬古道と言われたのだそうだ。
そもそもは唐の時代、皇女「文成公主」が吐蕃(チベット)に嫁に行った時、
鏡を見て故郷を思い出したらあかんというんで鏡を投げ捨てたというほどの覚悟
で遠い野蛮な国に嫁いだという物語があるけど、その時にチベットに茶がもたらされて
チベット人の好むところとなったみたいなのだ。昔々からつづく茶の道なのだ。
墨江も途中のついでやったけど運良く碧渓古鎮に寄ることができた。普洱市も
西双版納までいく途中にあるんやから寄って行って損はない。
普洱茶の茶畑を見に行こう。運が良ければおいしい普洱茶を買えるかもしれん。
途中の景色もなかなか良い。
こんな緑深い中に住むのもええかもしれんね。
結構山の中を走る。
ガソリンスタンドで休憩。
トイレ休憩をするところが殆ど無いんでこういうところが貴重な休憩所になる。
しばらく走って普洱市に着いた。この街一番という、観光茶園を兼ねた茶畑に案内された。
お茶になったらそれぞれ地方地方によって名前が違うし、味も香りも違ってるけど
茶の木の状態で見たらどこでみても良く似ている。素人のわしらにはどう違うかは
さっぱりわからへん。
広大な茶畑の上の方に遊歩道を作って、茶畑を見ながらぐるっと回れるように
なってるけど、だから何やねんという気持ちは抑え難い。普通、有名な茶畑は
高山にある場合が多い。インドのダージリンへ行ったときもそうやったし、台湾
の山の上の茶畑にも行ったことがある。高い山で温度の変化が大きくて、朝晩には
霧がたっぷりでるのが美味しいお茶が育つ気候なんやそうだ。霧に見え隠れする
高山の山の玄妙さは風景として見てもとてもええ感じやったのを覚えている。
それに比べるとここはすぐ外に巨大な市街地が見えるではないか。
高山でもないし霧深いわけでもない。
ここのお茶はまた違う考え方で育てられてるにちがいない。
それならお茶を売ってるとこに行ってここのお茶らしさを味わせてもらいたいと思う。
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ありがとうございました。