北京で辛い夜食を
貴陽から北京までは3時間半ほどだ。当たり前だが来た時と同じだけ時間がかかる。
夕方でても着いたら夜中だ。
時間が早すぎる事もあって北京に着いたら何か食べに行こうと、晩飯は食べなかった。
機内でも、できるだけ食べんとこうとがまんしていたが、ついパンに手をだしたら、
「ガリッ」
何とパンの中に入れ歯が入っていたのだ。
歯一本だけだが、繋ぎの金具がついていた。
「うぇっ」
「こんなんあるんか」
興義の街で屋台の入れ歯屋を見たばかりなのでよけい生々しい。
すぐさま吐き出して、後は何も口に入れる気はしない。
想い出して考えるのも気持ち悪い。
もちろん友人も同様だ。
「絶対口直しせなあかん」
それで、深夜でも開いている、「鬼街」に向かった。
あそこなら、大好きな辛いモン屋がいっぱいある。
「どこにしよ」
夜の12時頃でもこのあたりは賑やかだ。
知ったところはないので、適当に探す。そこそこ混んでそうな店を選んで入った。
重慶四川料理の店だ。
「口直しにバイヂュウ飲もう」
「やっぱり北京の二鍋頭やで」
「乾杯」
貴州の旅も無事に終わった。
辛いモンはやっぱりうまい。しかし、ずっと沢山食べてきたのであんまり入らない。
もやし炒めといつもの辣子鶏、香辣蝦。
まあこんなもんか。