敦煌の旅を振り返ってみたら-09、北京の紫檀博物館へ

敦煌では1日がとても長かったけど翌日3時間弱で北京に帰ってきたら、もう
時間は普通に流れている。今日もう1日北京で遊んで帰るのだ。今から考えたら
アホやなあ一体何してんねんって思う。折角敦煌に行って1泊1日みたいな旅
をしてどうすんねん、もっと効率のええ旅の仕方を教えたろかと今なら言える。
しかし、この頃は北京も行きたいとこが一杯だったのだ。
で、最後の日は中国の昔からの高級家具を展示してある紫檀博物館に行ってみる
ことにする。
北京の朝陽区というところは日本人や日本企業が沢山集まってるところやけど
多分その中の東の方に高碑店という沢山の家具屋さんが集まってる地域がある。新しい
家具屋さんもあるけど殆どがアンティークを扱ってるようで、中にはアンティークもどきやら
アンティークテイストの新作家具を作ってる店などもあってそこを回ってるととても楽しい。
実はとても興味深い小さな家具を買って帰ったことがあるんやけど、それについては又別の機会
にするとして今回は、その近くにある紫檀博物館というところに行って見ることにした
のだ。

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中国ってとことん高価な家具がある。しかもギンギンの装飾彫りしたのが好まれる
ようだ。

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紫禁城みたいな超有名どころだけではなくて、各地の観光名物になってる古鎮の
中にある昔のえらいさんの家の中でもそうやし、どこにでもある古い家の中にも
そんなが一杯ある。

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わしの浅はかな経験と勝手な解釈によれば、中国のお金持ちって日本のお金持ち
とは考え方やセンスがちょっと違ってるような気がする。例えば、わしが紹介
していただいたあるお金持ち、見かけはとてもシンプル、ジャージの上下で出歩いて
いるような感じ。それがスタイルだと言わんばかりのところがちょっと感じが
よくない。家はすごい豪邸だ。素材も飾りも贅を尽くしている。家具や装飾、
設備なんかもものすごくお金がかかったということが一目でわかるような設え
に思える。地味な格好でお宝満載の家を見せる、そんなスタイルが好き見たい。
一目で凄さがわかる分かりやすさが重要なんかもしれん。
日本のお金持ちって家やら家具やら調度品やら何にしても一見地味な見かけの
ものが多いと思う。そしてよくみたら、すごい材料が使われていたり、目に見えない
ところで超絶技巧が施されてたりして、知る人ぞ知る、見る目がある人には
わかると言う奥ゆかしさがあるような。
侘び寂びにはものすごくお金がかかるってようわかる。
てなことで、
そういう中国風の要求を満たすかのような超高級家具がならんでいるのだ。

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なるほどすごいなあって思うけど買いたいとは思わない。
思っても絶対買えないけど。

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これだけの材料で飾らずに造ったらすごいのになあって思うけど、そうはいかん
のやろねえ。

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木の素材の展示もしてあった。

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ぐるぐる回ってると、お金の中を巡っているようで疲れた。

今回の「敦煌の旅を振り返ってみたら」のお話はこれでおしまい。

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ありがとうございました。