冷たくて甘いもんを飲んで少し元気が出た。頑張っていこう。又、湖岸の景色
が変わってきた。目の前が開けて見通しがいい。
漁師町のようなところを次々と通り抜けていく。
生活感があってええとこやなあ。
しばらくは湖岸の道を走る。
車が通らへんので走り易い。
湖からの風が気持ちいい。こういうとこやったらいくらでも走れるのにと思う。
ようみたら味のある景色なんでじっくりスケッチでもできたらええんやけど、
そんな時間も元気もない。
しばらく走るとまた車道に出た。幹線道路ではないけど琵琶湖を周回する車の
路みたいだ。ビュンビュン、ガンガンではないけど少なくはない。
路がだんだんややこしくなってきた。小刻みに、あっち行け、こっちに曲がれ
と指示がある。標識があるばあいは一々停まって地図を見るのは面倒くさい。
路はだんだん内陸に入っていく。まあ湖西線に沿って走ってるから問題ないか
と思いつつも湖岸を走りたい。後で調べるとずっと湖岸を行く路もあったようだ。
このあたりになると、いくつも選択肢があるようで、標識がどれに当たるのか
ようわからんかった。
そのうち、湖西線、安曇川駅の前を通った。友人の1人が、「このあたりを曲がって
湖岸にでるって地図に書いてあった」のを思い出した。ちょっと戻ると、歩いてた
おばあちゃん(わしより若いかもしれん)が路はあっちやでと教えてくれる。
やっと湖岸に戻れるかな?
話は変わるけど、走ってると、「中江藤樹・・・」という看板が目に付いた。
なるほど、こないだ愛媛の大洲に行った時、この人の銅像を見た。何か縁があるん
やろか? これからわしもえらい聖人になれる兆しかもしれん。その日に備え
とかなあかんなあ。道はまっすぐ湖岸に向かってる。
よかった。又気持ちのええ道を走れる。
と思ったのもつかの間であった。海水浴場を過ぎたあたりから又、琵琶湖周回
道路に戻ってしまった。ここから先はもうこの道を行くしかないようだ。
そろそろ、高島市という道路標識が見え始めたけど高島市はとても広い。目的地
はまだまだ先のようだ。
この頃から、ほぼわしらと同じコースを走ってる若い4人組の娘さんたちに気がついた。
わしらがたらたらと言うかヒーヒーというかほぼ目一杯で走ってる横を、シュー
と風のように通り過ぎていく。曲がり角でもためらいがない。わしらが、道標
を探しつつ、時には地図を見て確かめつつ走る横を、まるで頭の中に全部の曲がり角
が入ってるかのようにすいすい行ってしまう。それで遥か先まで行ってしもた
んやろって思てたらどっかで見学してたのか又後ろから迫ってきてシュー、すい
と行ってしまう。若さやなあって感心しつつ、しかし、どこまでいっても、
高島市行きの看板ばっかりで高島駅がちっとも近づかへん。
もう大分へばってきた。
水車小屋なんちゃらって言う目印もあった。もうそれほど遠くないはずだ。
最後に周回道路から分かれてぐいっと右に曲がるところがあるはずだ。
もしかしたらここかなな?って曲がったとこが焦ったあまり1本早すぎた。
すぐに気がついて元の戻る。そこへさっきのお嬢さんたちがさあっと来て、爽やかに
通り過ぎて行った。よかった。道は正しい。郵便局もあった。
少し先が今日の宿、旅館、恵美寿荘だ。やっと到着。
後半は全然写真を撮る余裕がなかった。バテバテだ。
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ありがとうございました。