内子町を後にして大洲城へ向かう。高速道路へ入るまでもない。一般道を30分
もかからずに到着した。ナビの言う通りに走っていると車は自動的に大洲城の
駐車場に入る。文明の利器は中々便利だ。宇和島市の近くにあるからと言って、
宇和島藩の家来ではなくて、れっきとした大洲藩というのがあったらしい。
どの城でもそう言えるんやけど特にこの城は遠くからみたら美しいと思った。
よくある山城ではなくて、川がぐるっと曲がっている突端にある小さな丘の上
に建てられていて森の中に白い城壁の瀟洒な天守閣がこぢんまりと覗いていて、
それを遙か手前の岸辺にある屋形船の乗り場から眺めて見ると、川に映った緑
の深さと併せてとても美しい光景を創っているのだ。
目の前の天守を見てる時にはわからんかったけど、あとで分かった。
駐車場から天守閣まで歩いて上る。入り口でチケットを買おうとしたら、町中
にある臥龍山荘とセット券を進められたんでつい断ってしまった。
その前に城の庭で中江藤樹の碑を見た。昔、歴史の本やなんかで名前は知って
るけど確か近江聖人と言われるくらいやからここの人ではなかったはず?
何故かこの藩で活躍したらしい。
今この記事を書いてる時点で、琵琶湖一周のサイクリングの旅から帰ったばっかりだ。
その話はもちろん後でブログに書くけど、その途中で中江藤樹の故郷みたいな
看板を見たような気がする。いろんな事が後で繋がってくるけど、その時点では
わからない事が多い。
天守からの眺めはなかなかいい。
城もこぢんまりやし、町もこぢんまりのようだ。
緑が濃い町の山裾に雨霧が漂ってええ感じになっている。
見えるようで見えないけど存在してる感じを絵に描きたい。
では、町歩きに行こう。
こぢんまりした町のようやけど江戸から明治、大正、昭和と歴史を味わえる町並み
があるという。
確かに町並みがある。ノスタルジックだ。
けど、ひっそりしてる人が居てへんのだ。
今日は商店街の定休日なんやろか? いや開いている店もある。
そのずっと奥にポコペン横町という一角があった。
昭和のガラクタを寄せ集めたような不要品、粗大ゴミ置き場のような処でもある
けど、なぜか一瞬で何十年の時空を飛ばせてくれるタイムマシンのようでもある。
昔、昔、予備校に行ってたころ、予備校をサボる意味がどこにあったんやという
疑問を知らぬまま抜け出して朝日放送の公開スタジオを覗きに行って、「てなもんや
三度笠」なんて番組をゲラゲラ笑いながら見ていた。
その頃田舎の町にあったモノたち、都会の路地裏で見たモノたち、テレビで
コマーシャルにでてたモノたち。
時代は巡る。
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ありがとうございました。