愛媛、菊間、宇和島方面の旅-11、内子町の内子座を見る

さて、日が変わった。今日は夕方遅くのフライトまで、昨日の同じくらい時間
がある。昨日帰り際にもう一度レンタカーを予約しておいたので、再び南伊予
を目指す。性懲りもなく佐田岬って思ってたけど、フライト時間に遅れたら大変
なんでやっぱり近場に行こう。
ということで宇和島の手前、内子町や大洲の町を見に行くことにした。近いか
カーナビも喜んでるだろう。
高速をわずか走っただけでもう下に降りる。内子と言うてもようわからんから
駅にあった観光ガイドのパンフレットにあった内子座をナビに入れておいた。
そやから車は自動的に内子座についた。

はるか昔、北九州で学生時代を過ごしていた頃、飯塚って言う炭鉱で有名だった
街に友達が下宿していたことがあって、あるとき何の用か忘れたけど訪ねて行った
ことがある。その家は、元、芝居小屋かその経営者だったかの持ち物で、一時
の炭鉱町の隆盛を偲ばせる大層なものだった。ほんとやったかどうかは記憶は
定かではないがトイレにまで床の間があるようなそういう雰囲気の屋敷だった。
今から思えば、この内子座を思わせるような建物やったかもしれん。記憶は果
てしなく曖昧やけど、その時、よう見といたらよかったと今なら思うけど、そ
のころは差し迫って麻雀をどこでやるかが大きな問題だった。
それはどうでもええけど、懐かしい大正、昭和の面影を残す芝居小屋だ。

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舞台も座席もかっこええ。

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今でも歌舞伎なんかの公演があるようで、

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それが全く様になるのが歴史というもんなんやねえ。

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地下がまたようできてる。いわゆる奈落というのもきちんとしてあって、

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役者さんがせり上がれるようになっている。
会場席上に取り付けてある看板も右から読む昔風になっていて、よう見てたら
ユーモアたっぷりに見えてしまえるのが面白い。

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では、次に行こうか。
内子座に入る時、ついセットの入場券を買ってしまったんで、後の2箇所はどう
しても見とかんとあかんのだ。
それにしても昭和がうまく残った風景が保存されている。

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ええ感じだ。
大通りに出たら左に曲がって少し行くと「商いと暮らし博物館」と言うのがある。
そこが次のポイントだ。中に入ると大正時代だった。

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わしらが昭和の人間やから、昔爺ちゃん婆ちゃんの家に行った時感じた空気の
ようなものがここにあるようなのだ。

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こういうノスタルジーに酔っていたいわけではないけど、三和土の土間や畳の
部屋、漆喰の壁、板の間、瓦屋根、こんな暮らしの中に、エアコンやなんかを
あんまり使わんでも今よりもっと自然で快適な暮らしをする知恵が沢山埋もれ
ていたんではないやろか。今は昔と簡単に無くしてしまったら、その知恵と技
術は二度と帰ってこない。昔の暮らしをもう少し勉強せんとあかんなあって思
う次第だ。

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ありがとうございました。