愛媛、菊間、宇和島方面の旅-04、菊間の町、かわら館など

さて一夜明けた。天気は曇り、悪くは無いが昨夜の飲み過ぎで気分が良く無い。
体が重い。しかし、まあ折角来たんやから菊間の町を歩いて体験してみよう。
歩いてるうちに汗をかいてむかつきもとれるやろう。菊間と言えば瓦で有名な
ところらしい。それは、朝の散歩ですぐに分かった。それほど大きくはない町
のあちこちに瓦造りの、或いはそうだったらしき家があって、軒下に古い瓦が
普通ではないくらいうずたかく積み上げてあることでそれとわかる。所々、昭
和の街角が取り残されたような町の中を細い路地と新しい道路が交錯する路を
たどって昨夜着いた駅まで行ってみる。

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なるほど、これが駅舎か、えらい斬新で近代的なようにも見える。
瓦をイメージしてるというのが伝わってくる。右手の入り口から中に入ると、
待合室になっていてもうすぐ電車が来るのかお客さんが2、3人座ってはる。
時刻表を見ると1時間に1本くらいかな?地方都市ではよくあるはなしだ。わし
の故郷海南、黒江でもそうやった。しかし、後でわかったことやけど、来る電車
によってこっちのホームか向こうのホームかが違うのだそうだ。上りと下りと
の違いでは無くて、単線での回避のありなしの違いのようだ。そやから時刻表
をよう見とかんとどっちで待ったらええのか間違う可能性があるのだ。折角、
余裕で駅まで来て電車を待っててもあらら、乗れへんやんかという事態もあり
うるのだ。
注意が肝心。
駅を出て踏み切りまで行ってみる。空は曇っていて暑さがちょうどええ具合、
汗をかかんと歩き回れる。すれ違うのは殆ど年寄り同士、殆どの人がおはよう
ございますって挨拶してくれる。若い人も挨拶してくれる。もちろんわしも、
お早うございますって言う。朝からとても気持ちがいい。ネパールの山道をてく
てく歩いてた時を思い出す。二日酔いも消えてきたようだ。

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昭和の香りが残る街角では、もう閉じてしまった店も多いのが残念だ。
踏み切りに着く頃、ちょうど電車がやってきた。

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かっこええやんか、特急電車かな?
ごく普通の電車やのに、旅先で見たらなぜか嬉しい。
踏切を渡って「かわら館」というところに行く。

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入場料200円也を払って小学生たちと一緒に見学を始める。いつもながら子ども
達の元気さには圧倒される。やかましいわけではないけど、小さな動きが力強
くて淀みがない。それに可愛い。水墨画のて点景人物のストックとしてゆっく
りスケッチをさせて欲しい位だ。
日本3大瓦と言えば三州瓦(愛知県)、石州瓦(島根県)、淡路瓦(兵庫県)
をさすらしいけど菊間の瓦もそれらに負けない程有名だったと言うけど今はど
うなんやろ。往年の隆盛を示す資料がここに集められている。
有名なお城の屋根にも使われているらしい。先日の地震で残念ながら全部落ち
たけど、あの熊本城にも使われていたと書いてあった。海に面した港町でもあ
って海運の要衝でもあったのが発展の一因でもあったのだ。
表に出ると上の方に異様なもんが目に付いた。ようみたら、何の事はなくて山
の斜面を切り開いて遊園地に仕立てている。大きなすべり台が見えていたのだ
った。
では、これから車に乗って菊間町を探訪しよう。

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ありがとうございました。