「もう船着き場やで」、「やっぱり空いてないなあ」
駐車場が空いてない。それでも少し戻れば空いているところがあった。
車を置いて又船着き場まで戻る。
さすが世界遺産、岩国よりはるかに人が多い。
渡し船はフェリーになっている。向こうに車で行った人はどこへ行くんやろ？
厳島神社や弥山に行くんなら歩きでいいし、後は原生林とちゃうんかいなあと思ったが
ようわからん。
「こっちがええかなあ」鳥居の写真を撮ろうと船の右舷の窓側に座った。船室の方が
エアコンが効いて涼しいから断然いい。
「ぼちぼちやなあ」と思っていたら、船が向きを変えた。結局は反対側がよく見える
側になってしまったのだ。「読みが甘かった」
船をおりると皆、行くところは一緒だ。
自然に商店街を通っいくように道に誘導されている。
その方が若干日陰もあるからそれはそれでいい。
やっぱり、あなご丼の売り込みがきついが、もうお腹は一杯だ。
鹿もいる。
ちいさな女の子が一生懸命、鹿の顔を写生していたら、鹿が女の子の方へすいっと
寄ってきて、ぺろりと顔を舐めた。
「かわいい」と思ったが、かわいそうに女の子は鳴きだした。
鹿は何の事かわからない。
外国人が沢山いる。
少しは観光客が戻ってきたのかな？いいことだ。
厳島神社に着いた。平家の赤色の回廊だ。
海に突き出した回廊の中は日蔭の中だし、風が吹き抜けて結構涼しい。
エアコンのない昔は、こういうのが贅沢だったんやろう。
人波のなかをぼちぼちと回廊を渡っていくと、その先からは又外を回って帰る
という手順になっているようだ。
「暑いから戻ろうぜ」
その先の見学はパスして外に出ないで戻ってしまった。
今日は弥山に登るロープウエーは休業だそうだ。夏休みのかきいれ時でも関係ないんやなあ
と思いつつ戻る。
帰るついでに秀吉が造ったという豊国神社千畳閣という広い木造の大広間で風に吹かれて
一休みしたら宮島見物も終了だ。
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