ミャンマー紀行、祈りと優しさに出会う旅-16、パアンの田舎

パアンというところを回っていて、確かに奇岩を廃したお寺や、スピリチュアル
な寺院、その上、あっちにもこっちにも洞窟があってその中にはびっしりと仏
像が安置されている、そういうのを見てまわるのは今迄見たことがないだけに
興味森々ではあるんやけど、それよりも、ただ通り過ぎるだけの農村の風景に
心打たれることが度々あって、思わず車を止めてもらってスケッチすることが
多かった。

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ここでは田植えをしてはる。機械で短時間に効率よくすませてしまうんではな
くて、のんびり手で植えてはる。

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背景には奇矯な形をした山(後でわかったんやけどこれもズウェカビン山であった)、
それが田の水に映って印象的だ。

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ヤギもいてるし鴨もいてる。

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わしらに気がついた田植えのおっちゃんが手を振ってくれる。
いつまでも見飽きない風景だ。
こういうのはいくらでも絵になる。
又々、走っていると、えらいよく見る山が姿良く見える場所があった。

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ここで、又ストップだ。どうもよく見る山だ。
後で調べたらやっぱりズウェカビン山であった。何の事はないこの山のまわり
を周回しながらあちらこちらを見て回ってたということなのだ。
ルンビニガーデンに行ってズウェカビン山の登山口に行った時に、登るより遠
くから見たいと思ったけど、実は既に実現してたのだ。しかし、意識して見る
んと知らんと見るんは大違いだ。やっぱり事前学習は必要なのだ。
次はズウェカビン山の上に登ってみることにしよう。
車を止めた近くにホテルがあった。

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こんな辺鄙なとこに立派なホテルがあるって変やなって思ったけど、ズウェカビン山
を一番綺麗に見れるところに建てられた有名なリゾートホテルらしい。
わしらには縁がないけどお金持ちが行くところだ。
それで又、農村地帯を走る。
おっと又、停車。
良い風景だって言うたら失礼かもしれん。

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水辺の貧しい暮らし。
多分。
電気は来ていない。水道もなさそうだ。
目の前の川の水で炊事してはるんやろか?
トイレはどうしてんやろ?
わしらにとやかく言う資格はないけど、貧しさにうちひしがれてるとは思えない。
もしかしたら心貧しいのはわしらの方なんかもしれん。
満ち足りてはなくてもそれなりに穏やかな暮らしをしてはるんとちゃうやろか?
こんな暮らししてみたいと口では言うても、多分1日たりとも辛抱できへんか
もしれん。
面白い形の山と南国の農村を見ながら先に進む。

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ありがとうございました。