冬の青森、秋田、雪の文学、温泉めぐり-11、角館、居酒屋「華」で晩ご飯

真っ暗な中、列車が出発した。外は暗いけど車内は人が一杯、それも学生さん
ばっかりなんで若さの熱気が広がっていて賑やかで暖かい。
唯、列車が闇の中をひた走りつつ時々駅につくと、必ず何人かの学生が降りて
いく。駅の方をみるとそのお迎えか車が待っている。そうやって、だんだん車
内が寂しくなっていった。
とうとう車内にはわしら意外には殆どいなくなってしまった。
さっきまで友達と楽しそうに喋っていた女子学生が一人、暇そうにスマホを見
ている。

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もう20時近い。こんな時間まで毎日通学とはかわいそうやなあって思う。
とうとうこの娘も降りていった先には、お母さんが車で迎えに来ていた。
わしもほっとする。
ここから先が長い。闇の中を列車は走る。暗いから何も見えへんから退屈では
ある。

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うとうとする頃、角館駅に着いた。
早速ホテルに向かう。チェックインしながら、腹が減ったし飯屋を探すんが面
倒なんでホテルのレストランで食いたいとお願いする。しかし、もう終わって
しまったと言う返事を頂く。がっかりしてたら近くに居酒屋があるんで紹介し
ますよって言ってくれたんで気をとりなおして雪の夜を歩き始めた。

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100メートルほど歩いたらもう到着した。
居酒屋「華」さんだ。

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この写真は翌朝写したもの。
明るいご主人と綺麗なおかみさんが迎えてくれた。

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と思いきや、おかみさんではなくて唯の従業員ですよって言われた。
とても楽しい人達だ。
寒いんでビールはパス。お酒から入ろう。
ここは秋田の銘酒、「高清水」一本でやられてるらしい。

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その心意気をよしとしたい。とても美味しい酒なんでわしは大好きだ。
漬け物などをいただきながら飲み始める。

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何故か同じホテルに泊まってるお客さんが先客でおられる。
後から、又、同じホテルに泊まって人が来られた。つまり、わしらと同じパターン
なのだ。ご主人がうまいこと皆さんの話を盛り上げはるから酒が進むし、話が
進む。食いもんを注文する暇がない。
様子をみながらご主人がなんとなく勧めてくれるやつを頂く事にする。

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プチプチがとてもおいしい。
これはご主人の大のお勧めらしい。
イカのわたを何かで漬けたもの? らしい。しっかり聞いてたはずやのに酔う
てたんで忘れてしもた。

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とにかく美味い。絶品といえる。
酒が進む。話もすすむ。
日本人だけではない外国の人もきた。
魚も食いたい。ホッケを焼いていただく。

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脂がのってとてもおいしい。
又々酒が進む。どんどん盛り上がる。
この豆腐もご主人の知り合いから仕入れてる特別なやつらしい。

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素朴で素直な味わいだ。とてもおいしい。
と言うことで、程よく、たっぷり酔っ払って、雪道をとぼとぼと戻りました。

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ご馳走さんでした。

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ありがとうございました。

居酒屋華

夜総合点★★★☆☆ 3.5

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