あの火の山の向こうにはアメリカがある。きっと夢のような国だ。大きなビル
があって、おいしい食べものがあってドルがいっぱいある。しかし、その間に
メキシコの砂漠がある。
いつか行ってやる。ちょっとした金が入って、運が向いたらきっと行けるさ。
なんて若者は思っている。
山の麓でマヤの末裔の農民達が働いている。貧しい暮らしだ。しかも今年は蛇
が多い。噛まれたら死んでしまう毒蛇やから種まきもろくにできない。もうす
ぐ嫁にいく娘マリアの為に母は火の山の神に祈りを捧げる。グアテマラの山の
村には貧しい敬虔な暮らしがあった。
しかし、そんなある日、娘に異変が起こった。時として若者達には衝動を制御
できないときがある。そしてその結果、あらあら出来てしまったのだ。えらい
こっちゃ、結婚相手は村の地主のイグナシオなのに、どんな目にあわされる事
やら。当然母親にもバレバレだ。
一家は村にいられなくなってしまうかも知れない。
怒った母は娘を家から追い出す。
娘は泣く泣く、若者を追っていくが、相手にされず絶望のあまり・・・・
なんて事にはならない。
火の山に祈った母は、娘の宿した子は神から生きろと命を授かったと確信した。
母は強い。女は強い。
何とか赤子を無事に産ませよう。
地主がなんだ。イグナシオが何だ。
力を合わせてこの窮地を切り抜けよう。何とかなるさ。何とかしなくては。
そんな中で、マリアをまた災危が襲う。
これからマリアはどうなるんやろ?
赤子は無事生まれるのか?
一家の運命はどうなるの?
イグナシオって地主であって、土地の顔役であって、役所と村との橋渡し役で
もある。日本の昔でいえばお代官みたいなもんかもしれん。
どうせウッシッシッシの悪代官が綺麗な村娘を無理矢理自分のもんのしょうと
いう話やろとかも思ってたけどそうでもないみたいだ。
まあどっちか言うと彼は被害者やし、でもそれで苛めたりするわけでもないよ
うやし、事ある毎に助けてもくれるようやし、根はええやつかもしれん。
けど、何か思惑もありそうだ。
話は後半になって急展開する。
終わり方も面白い。
グアテマラ映画って始めてやけどとても面白かった。
ちょっと違う骨太の感覚が漂ってるようだ。
それに農村の生活の景色がとてもいい。味わい深い映像だ。
ああいう景色をスケッチしに行きたいくらいだ。
とても良い映画です。是非劇場でご覧あれ。
それにしても、地下鉄梅田駅からシネリーブルに行くのはとても面倒くさい。
ヨドバシカメラの北側をぐるっと回っていくとなかなか変わらない信号が沢山
ある。時間がないときは結構いらいらする。大阪駅と新しいビルの中はどこが
どう繋がってるんか本気で探訪したことないからようわからん。下手したら全
然通り抜けできへんとこに行ってしまいそうだ。誰かええ方法教えて欲しいも
のだ。
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ありがとうございました。