それでは、しっかりとアイゼンをつけて、ストックを組み立てて出発しよう。
ザクッザクッザクッと歩くのは気持ちがいい。前回と違ってあんしんだ。しか
し、心なしか雪が少なくて凍結が緩いような気がする。これやったらアイゼン
いらんかったかもしれんなあって思う。
しかし安心感は全然違う。追い越す人、すれ違う人とも余裕で挨拶できる。
境内に入ってしばらくは平坦な道が続く。
石仏さん、こんにちは。
さあ、ここでお金を払って、ここから石段の道になる。
前回はここでも苦戦したなあ。
手すりにつかまったら良さそうなもんやけど、手すりの下がカリカリに凍って
いるのだ。
こんな道が続く。
今回は滑る心配が全くないんで前回より周りをゆっくり見ながら行けると言う
余裕がある。
あちこちお祈りしながら行こう。
お地蔵さんが沢山居てはる。
なかなか面白い。
こういうのは大好きだ。
あの大きな岩が、蝉の声が浸みこんだやつらしい。
ここは修行の山でもあるんで、修行の人はここを直登すると書いてある。
さて、仁王門が見えてきた。
あの手前の石段で前回、撤退を余儀なくされたのだ。
今回は段々が見えてるけど、前回はつるつるの氷の坂だった。
あの門まで行き着けば何とかなるとは思ったけど、登ってはこけ、したんで、
諦めた。
今回は余裕で、仁王門に着いた。
まだ坂があるけど楽なもんや。
下を眺めながら一服しよう。
やっぱり、雪と山寺は絵になる景色だと思う。
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ありがとうございました。