美術学院の寮生活も大分過ぎた。毎日寮の食事を食べていて何の問題もないが、たまには変化が欲しいときもある。
それで、前から寮生活をしている先輩に、よく行く店を教えてもらうことにした。
話を聞いていると、長く居る人は、あまり外食ばかりしないのだそうだ。
限られた環境、限られた道具でこなせる材料で自炊することが多いのだそうだ。殆ど必ず調理には油を使う中国料理
を毎日、毎日食べ続けるのは体によくないからなのだろう。だから安くつくとは限らない。
それはそれとして、無理にお願いして案内して頂いた。
一人で来る事も考えると定食屋みたいなのがいいかなという話になった。
一つ目の定食屋に来ると、今日は休日、定食メニューはないそうだ。
それではと次に行く。
この時は丁度連休近い頃、場所は宋代の老街を模したお土産屋街の近くだ。
人が多い。
中に入ると、何形式って言うんやろ。空港のレストランなんかによくあるスタイルで、おかずがずらっと並んでいて、
その前を通りながら欲しいおかずがあると、「これくれ」と言ったら自分のトレイに乗せてくれるというやつだ。
最後にレジがあって、そこでお金を払うという段取りだ。
これだけ満員やと先に席を確保しとかんとあかん。それで一人が席をキープして交代で並ぶことにした。
いつもの学校の食堂よりは、かなりおいしそうなものが並んでいる。どれにしようか迷うではないか。
まあ、どれにしたって油で調理してあるからあまり頼みすぎないよう注意しないといけない。
それで選んだのがこんなやつ。
魚と豆腐に目がくらんでしまった。2品くらいにしとけばよかったがこれでは少し食べ過ぎになる。
これで22元。
豆腐は、ピータン豆腐だがピータンの味は台湾にはかなわない。生の豆腐が食べれたのでまあよしとする。
モヤシ炒めは特に問題はない。油はあるがおいしい。
この魚は煮つけではないが、あっさり目に仕上げていてなかなかおいしい。こういう料理は久しぶりだ。
うまいうまいと完食してしまった。
4人掛けに3人だったから1つ席があいている。団体チームの1人が、「ここいいですか?」と入ってきた。
合席は全然問題はない。
一緒に来た人が青唐辛子の炒め物を食べていて、「これ、めっちゃ辛いわ」と叫んだ。すると、その人が、
「それって意外に辛いんよね・・・・」見たいなことを喋ってきた。この時はなんとなく理解できた。
その辛いやつを、「1ついいですか?」と頂きながら、「わし、こんなん好きなんやわ」といいタイミングで
返事できた。
ナン言うことはない。唯それだけの話。
この街は結構気さくな人がいてよく話しかけてくれる。わからんで、「すみません」と言って行ってしまったあと
「ああナンやこんなこと言うてたんや」と後のまつりの場合がよくあるが、たまにはヒットすることもあるのだ。
勉強、勉強。
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ありがとうございました。