今回泊まったホテルのあたりは、上海でもかなり西南の方、けっこう裏町になるのかも
しれない。しかし中心部とは違った庶民の賑やかさがある。特に朝がそうだ。
中国の人は朝食は家で食べるより、街角で饅頭を買ったり、油条と豆乳を買ったり、
小吃を食べたり、麺を食べたりと簡単に外で済ませて出勤して行く人が今でも多いように
思う。このあたりはそういう人達で特別賑やかだ。
一つの通りを歩くだけで何軒もの店にであう。ところが不思議な事にはやる店と
はやらない店がはっきりしている。中国の人は食べ物の味に厳しいのだ。
ある饅頭屋さん。掌に握り込めるくらいの小さなほかほかの湯気がたつやつを
次々に袋に詰めているおばさんがいる。皆行列して熱々を買っている。
「今度はあれ買おう」
ある麺屋さん。次々に人が入っては出て行く。ここも美味しそう。
2軒先の麺屋さんはがらがらだ。
向かい側には蛋餅(クレープ)屋さんがある。ここの列はたいしたことない。
今日のお目当ては、もう少し先だ。
ここはえらい客が並んでいる。女性が多い。粉をクレープのようにヘラで薄く円形に延ばして、
その上に卵を一個割る。それもヘラで薄く延ばして、ソースを塗り、ネギやら薬味をぱらばら
と落とす。
好みで辛いソースも塗る。更にその上にぱりぱりの平べったい揚げパンの薄いようなやつを
載せてさっさっさと折りたたむ。ビニールの袋に入れて熱々を渡してくれる。
これで3元だ。
これが実に美味いのだ。
持って帰って粥と一緒に食べよう。
こういう店は、朝の時間帯が過ぎると、静かになる。それぞれ、店をたたんだり、閉店したり
するのだ。一時だけの勝負なのだ。
こういう店が街のあちこちにあるっていいなあ。
見てるだけでも元気になる。
しかし、油で揚げるやつは気をつけよう。油が悪いとおいしくないでは済まないからだ。
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ありがとうございました。