中国、浙江、温州、奇山、古村の旅-09、雁蕩山、霊岩景区、霊岩寺

昼飯を早めに食って元気が出た。食い過ぎて体は重いけどビールものんだし気
持ちは十分盛り上がっている。さあ、行こう。
前にも言ったけど、今回は杭州で日本人相手に現地ツアーをやっている小さな
旅行会社にチャーター車の手配とガイドをお願いした。
その人の話によると、当世の爆買ツアーブームが影響して、日本語ができる中
国のガイドさんて殆どが旅行会社の社員ではなくてフリーでやってはるのだそ
うやけど、今は、中国人のかの爆買いツアーに狩り出されてそっちの収入が安
定していいものやから日本人の中国旅行なんかあんまり良いビジネスと思わな
くなってきてるという風潮らしい。
そやからガイドさんの質も落ちてきているらしい。困ったもんだ。
そう言えば、わしも出発の時、いきなり爆買いの影響ツアーを受けた。往路出
発の時、関空の免税店で「竹鶴21年」を買うというのを楽しみにしていたのだ。
余裕を持って免税店に行ったんやけど、どの店を探してもそれがない。それど
ころかちょっとよさそな国産ウイスキーは品切ればっかりなのだ。殆どが中国
からの観光客が買ってしまってるのだそうだ。どうにもならん。
やられたなあってがっかりした。
で、今回のガイドさん。こんな状況でもビジネスを日本人向けに特化して頑張
ってはるらしい。バブリーな風潮に流されないという姿勢がありがたい。
それに、今回の殆どの行き先が日本人を連れて行ったことがないというわしら
特有のマニアックな場所だったらしくて、一生懸命事前学習をしてくれていた
らしい。そやからその知識をわしらに伝えたくてしょうが無いらしく、ひたす
ら喋ってくれる。ありがたいけどちと喧しい。
耳のスイッチをオンにしたりオフにしたり、ええ加減に聞いてたら、二人の人
物の名前が頻繁に出てきた。
謝霊運と徐霞客だ。
謝霊運というのは、中国東晋時代というと紀元数百年あたりの時代の詩人らし
い山水詩の元祖と言われ、李白を始めあまたの中国詩人に影響を与え、彼らを
してその足跡を辿るあまたの旅をさせたと言われるくらい有名な人らしい。
もう一人は徐霞客と言う人。
明の時代の地理学者で、中国各地を旅して、今や有名になってしまって世界遺産
にすらなっている様々な奇山、奇岩、奇景などを発見した人らしい。
両人ともこの地に足を運んだという記録があるとガイドさんが口角泡を飛ばし
ていた。

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この岩は山水画の題材にもよく使われている奇岩の一つだ。
この題材はよく見てたんで、これが本物かと思うと懐かしい。
で、これが霊岩寺と言うことだ。

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このお寺と真後ろの巨大な岩山の対比が絵になるということなのだ。

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坊さんもいてはるから現役のお寺なのだ。

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うしろの岩の中腹には家のようなものがある。
形からすると修行する場所ではなさそうだ。この岩の上の方を通るチャレンジ
観光コースもあるみたい。
今は岩と岩の間にワイヤーを渡してあるところがあってわしらは、時間が無
いんでパスしたけど、このあと空中ショーをやるのだそうだ。

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徐霞客さんがいてはった。

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ノーベル文学賞を貰った獏言さんも来たことがあるみたい。

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有名人がきたらやたら岩に何か刻むのが好きらしい。
もしかしたらこの奇岩の地を舞台になにか物語ができるのかもしれない。

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ありがとうございました。