やっと、孔乙己酒家に辿り着いた。
途中でほぼあきらめかけてたけど、あの若者のおかげでなんとか来れた。
よかった。さあ、中に入って、紹興酒飲みながらおいしいもん食べよう。
とドアをあける。
店員が来たんで、「二人」と言うと、「予約ありますか?」と聞かれる。
「してないけど」って普通に言うと、首をふって、「予約で一杯です」って
そっけない。こんなに苦労して来たのにそれはないやろって思うけど、それは
向こうには関係ない。
「待ってるから、何とかお願いします。日本からわざわざ来たのに」なんて、
聞こえてはないやろけどぶつぶつ言いながらもその場で粘ってたら、椅子を持
ってきてくれた。これって待ってたらなんとかしたろって意味とちゃうやろか?
しめしめ。有り難い。なんと優しいんやろ。
皆さんおいしそうに食べている。あてもなく待ってる身にはつらい。
しかし、予約満杯の中で無理に入れてもらうんやから時間かかるんやろなあって
覚悟する。
つぎつぎにお客さんが入って来るけど、皆さん予約の人だ。当然の事のように
席につく。うらやましい。
それでも、20分ほど待ったやろか、予想より相当早く、おじさんがやってきて、
「2階に行け」という。なんと、もう座れるのだ。
うれしい。
壁には料理名を書いた札がかかっている。日本の居酒屋みたい。中国では古く
からある店はこういう風に札がかかっている店が多い。
メニューもあるから、あっちみたりこっちみたりしながら何を食うか考える。
でも、取り敢えず、ビールで乾杯と紹興酒を頂く。
ここの紹興酒はねっとりと甘くてコクがあってとてもおいしい。
本日の目的は殆どこれにある。
二人で一斤(500g)、後で又一斤。
それで、おつまみ3種盛りを頼む。
真ん中はシャコ。食べにくいけどおいしい。
右側はタニシみたいなやつ。左側は黄泥螺と言って、柔らかい殻の貝を白酒に
漬けたやつ。これは大好きやけど貝類を食うのは肝炎が怖い。
で、菊菜?のサラダ。
これはおいしい。生の野菜を中国でメニューにあるのは珍しい。
筍の豚肉の炒め煮みたいなの。
食感がいい。とてもおいしい。
この豚肉の下には高菜のつけものみたいなのがたっぷり置いてある。
豚肉がトロトロで高菜の塩味と一緒に食べるととてもおいしい。
最後は、臭豆腐を卵焼きで閉じたやつ。
ほんのり臭豆腐がにおうけど、チーズのような発酵感と甘みと卵焼きのふわふわ
感がミックスしてとてもおいしい。
やっぱり最後まで粘って探し当ててよかった。
ご馳走さんでした。
上海の第一夜が更けていく。
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ありがとうございました。