江蘇省食の旅-05、鎮江駅から揚州へ

空路上海に着くと、楊州に行く方法は何通りかある。
直接上海から直通バスに乗るのが一番安いし簡便だ。先発の友人や老師はこの方法で行ったはずだ。
列車は直通がないので、一旦、上海から近辺の大都会である南京まで行き、そこから又、列車で
引き返すという方法もある。これはかなり面倒だし、時間もかかる。
それよりは、上海から南京行きの高速列車で鎮江というところでおりる。ここから揚州までタクシー
かバスを利用するのが一番早い方法だと思われる。
それで最後の方法を選んだのだ。
「あれっ、1時間20分でもう着いた」
2年前に、鎮江に来た時は確か2時間程かかったはずだ。新幹線がえらい早くなったもんだ。
そういえば列車はずっと時速320kmで走ってた。
「さて、降りよう」
「えらい様子が違うなあ」

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高速新幹線になって、どうやら新駅ができたようだ。前に来た時と全然景色が違う。
「せっかく早い列車に乗れて、到着も思ったより早かったからタクシーに乗ろう」
相当時間が節約できるぞと喜んでタクシーに乗った。
出だしは好調だ。すぐに長江が見えてきた。
目の前に、懐かしい金山寺も見える。
「もう一回あそこに行きたいなあ」
と思いつつも先を急ぐ。
長江大橋にさしかかった。長いつり橋だ。順調、順調とばかり先発隊に電話をかけた。
「今、橋を渡ってるから、もう直着くよ」
そこからがどうもおかしい。
わざと変な遠回りをしている風でも無いがなかなかつかない。
先発隊が心配して何度も電話をかけてくる。
おまけに市内は渋滞だ。じりじりしてきた。
最後は行き先がわからなくなったようだ。運転手は何度も道を聞いている。
1時間以上かかってやっと着いた。
値段もかなり高い。どうやら、高速の降り場が違ってたようだ。
老師が運転手に猛烈に抗議してくれたがどうにもならない。
まあしかたがない。
やっと先発隊と合流できた。

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