中国、浙江、温州、奇山、古村の旅-02、多論路、古文化街へ

友人と合流後、気をとりなおして、芸術書の専門店に行った後、地下鉄を乗り
継いで多論路へ向かう。昔、日本疎開があったあたりだ。わしはもう何度も来
てるけど友人は初めてやと思うんで連れてきた。

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いつもながら妖しくて、混沌とした界隈だ。

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おもしろい。

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それで、「ここが内山書店の跡やで」なんて知ったかぶりして説明しながら、
なんとなくおかしい。

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「ここ来たことあるやん」と言うのはわかってる。
それより、「この友人と一緒に来たことある」というのをじわっと思い出して
来た。それにしても友人の方も一向に思い出さへんみたいだ。
お互いにええ加減なもんだ。
急に興醒めしてきた。

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ちゃっちゃと戻ろかな。
何となくこの界隈は寂しくなってきてるんとちゃうやろか?

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珍しく中国将棋やってはる。トランプとかが多いのに。
で、又、地下鉄を乗り継いで、老西門まで。
晩飯はこのあたりにある(はず)の孔乙己酒家まで。かなり昔、友人に教えら
れて一緒に行ったんで覚えてる(はず)。そこの紹興酒が飲みたくなったのだ。
覚えてると思ったんで下調べして来いへんかった。まあ大体わかるやろ。
地下鉄を降りて、むやみに歩き始めた。

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もう日がとっぷり暮れている。

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上海ではこういう古い裏通りを里弄(リーロン)と呼んでいる。北京で言う
胡同(フートン)と同じだ。北京では今も残る胡同には○○胡同って名前が付
いていてそういう標識もあるけど、上海でもそうらしい。この辺りも○○里弄
っていう標識をそこかしこに見つける事ができる。

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それはええけど、一向に孔乙己酒家が見つからへん。
あっちを曲がってこっちに行ってと乏しい記憶を頼りにやたらあるくけど無い。

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おばちゃん達がダンスの真っ最中だ。
とうとう自分で探すのが諦めて聞いてみる。
「?????」、そんなん知らんと言う態度だ。誰に聞いても反応がない。
仕方ない一旦地下鉄の駅の方に帰る。
明るいとこに出た。通りを歩く若者に聞いてみた。
「この辺りの人間ちゃうからようわからん。そこの店で聞いたら?」って言う。
店の人に聞いてみる。分からんと言う。
がっかりして歩き始めたら、若者がスマホを開いて探してくれている。
「この辺りとちゃうで、通りの向こう側や。この道を渡って、まっすぐ向こうに
歩いていって、○○のとこで左に曲がったらええんや」とえらい詳しく教えて
くれた。いきなり状況が開けた。
目標に向かって進むだけだ。
言われた方角に向かって進む。「もしかしたら、ここでええんちゃう?」って
言われた角の一つ手前を曲がろうとしたら、「そこちゃうちゃう」って後ろか
ら声がかかる。
あの若者が、爺さん達はうまいこと行かれへんやろと追いかけて来てくれたの
だ。教えて貰った方角に行くと、なるほど看板が見つかった。

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あと30メートルらしい。
この先にあるのだ。

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似たような景色でもあると分かってると足取りも軽い。
やっと着いた。

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ありがとうございました。