しまなみ海道、青春18切符と酷暑のサイクリング旅-07、多々良大橋を渡る

うどんを食って元気になった。さて、出発しよう。しかし、一度ああいう具合
にしんどくなってみると不安は拭えない。こまめに休憩しながら走ろう。
30分ほどでサンセットビーチと言う道の駅まで来た。もちろんここで一休み。
冷たい水を買って飲んで、ソフトクリームも買って、ちょっとやりすぎやねえ。
いきなりゆるゆるや。
それで再出発。
ゆっくり休み休みやから調子が良い。調子が良い時にわりと平坦なところをク
ロスバイクで漕いで行く感覚はとても気持ちがいい。丁度ええくらいの負荷が
足にかかってその負荷分だけすーっと自転車が進む。歩いたり走ったりするの
とは違うスピード感による快感がある。これが癖になったらやめられへんのや
ろなあって思う。
すぐに大きな橋が見える。と言うことは上り坂だ、しかし、しまなみ海道設計
の妙、上りはあんまりきつくない。ゆっくり上ったら息もあがらへん。
登り切ってから一休みしよう。又、悪い癖だ。
すると、反対方向から来た外国人が一人休んではった。
赤ら顔で縦にも横にもでかい人だ。ちょうどわしも休んで景色見ようと思てた
とこなんですぐ横に自転車を停めた。
友人がもうじき追いついてくるはずやから待つのにちょうどええ。
折角やからちょっと喋ってみよう。旅に出たときにあんまり他人に特に外国人
に話しかけへんのがあかんのやと思う。普段でさえあんまり他人に話しかけた
りはせえへんのやけど時には勇気をだしてやってみよう。
と言うても、定番の、「どっから来たん?」って聞いただけや。

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オランダから来はったみたい。
「それで何処へ行くの?」と聞いたら、
彼の喋りがもう停まらへん。
このあと広島から九州まで行って長崎やら大分を回って、又、四国に戻って、
徳島の阿波踊りを見に行くのだそうだ。要約したら2行ほどやけど、それは、
わしが細かい事を忘れてしもうたせいなのだ。英語やから分かったつもりでも
説明せえ言うたらできへんことも多い。しかもすぐに忘れる。
けど、ベラベラと堰を切ったかのように喋るわ喋るわ。思んみるに、よっぽど
英語を喋るのに飢えてはったんとちゃうやろか?
わしはと言えば、「なるほど」とか、「それはええですねえ」とか、「次はど
うしはるんですか?」的なことをたまに相づちのように呟いただけだった。
その相づちすらなかなか挟むチャンスがない。
でも彼は思いきり会話を楽しんではるみたい。そんなもんかなあ。
一人旅やもんなあ。
「あっ、友達が来たんで・・・」、友人の自転車が見えたんを幸いと切り上げ
さしてもらう。でも何となく気分はよかった。殆どこっちは何もしゃべってな
いけどえらい会話したような気分だ。
それにしてもこの橋は意外と美しい。

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大きいし、姿が良い。
もう少し行くと、鳴き龍の看板がある。

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お寺のお堂の中なんかによくあるやつだ。

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手をポンと打つと大きく反響して帰って来るというやつだ。
ほうこの鉄塔がうまいこと共振するんやなあ。
「ぱあーーん」と鳴らしてみた。大きく響く。

しかしぐずぐずしてる場合やない。先を急ごう。

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ありがとうございました。