しまなみ海道、青春18切符と酷暑のサイクリング旅-08、来島海峡大橋を渡る

多々良大橋を渡って下に降りる。これで大体全行程の半分を過ぎたくらいやろ
うと思う。もし元気やったらこの島の裏側に回って、「大漁」という店で行列
に並んで安くて美味しい魚料理を食いたいと思ってたんやけど、そんなん話に
もなんにもならんと言うのがようわかった。ここにはサイクリストの聖地と書
いた看板があったり大きな道の駅があったりと、「しまなみ海道」の大きな中
継地点のようである。行く人、来る人えらい賑やかだ。しかし、わしは先を急
ぐ、と言うか精神的な余裕がないんで、機械的に前に進む。
大三島は行程が比較的短い。休憩しないで走ってるうちに次の大三島橋が見え
てきた。

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調子がええんでどんどん行こう。道はほぼ平坦で走りやすい。しかし、この時
点で15時になってしまってる。まだ半分を少々過ぎたくらいとちゃうやろか?
まだまだ先の目処がつかへん。
頑張らんとあかんのやけど、そろそろ尻が痛くなってきた。
自転車に長時間座ってると尾てい骨のあたりが痛くなってくるのだ。誰でもそ
うなんかも知れんけどわしの場合は特別な事情もある。
昔、中国の敦煌に旅行に行ったことがある。
その時に鳴沙山という有名な砂漠の山に行った。駱駝が砂漠の上の歩いている
という絵や写真によくなっているあの観光名所だ。行ったらやっぱり駱駝に乗
って丘を巡るというやつがあった。
よし、これやっ!とばかり乗る事にした。結構な値段やけど貴重な体験や。
けど気いつけんと乗るときに振り落とされる。駱駝って結構意地悪やから、機
嫌が悪かったら落とそうとするらしい。歩き出したら又大変だ。
「月の沙漠を・・・・・」ってのんびりゆっくり歩くんやと思てたらえらい違
いだ。縦揺れが激しい。こぶのところにしっかりしがみついてへんと落とされ
そうだ。縦揺れがお尻、特に尾てい骨にガンガンくる。行程中は痛くて痛くて
たまらんかった。ホテルに戻ったら、尾てい骨の皮がめくれてた。それ以来、
尾てい骨を刺激したら普通以上に痛くなるのだ。
それで、「来たな」って思たら尻をあげる。
するとしんどくなって又尻をさげる。すると尾てい骨が痛くなる。
熱中症にならんよう、しんどくならんようゆっくり行ったらええやん。今日は
泊まるだけやから時間制限がない何時になってもかまへんはずやって思てたけ
ど、時間がかかればかかるほど今度は尻に負担がかかる。
あちらをとればこちらが痛む。
我慢しながら先に進む。

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次の伯方島も行程は短い。すぐに大島に渡る伯方・大島大橋になる。
このあたりはとても景色が良い。穏やかな瀬戸内の島影が傾いてきた太陽の光
に眩しく光る。

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時々、尻安めの為に写真休憩をとる。
大島に入ると道は急に厳しくなる。
わしが思うに、しまなみ海道のサイクリングコースで、橋は確かにきついけど
スロープが一定の角度になるよう設計されているのでわりと楽に越えられる。
しかし、問題は平地だ。平地に高低差があると思いの外疲れる。しかも、大島
内の平地の高低差が一番厳しくてしかも行程が長い。今回のコースで一番しん
どかったんとちゃうやろか。しかも道の駅とかコンビニが殆ど無いんで休むと
ころが少ない。広島から愛媛に向かうコースの場合。この時間になると太陽が
下がって日陰が長くなりつつあるけど道の反対側だ。
疲れたら道の反対側の日陰を見つけて休憩せんとあかん。
これも結構つらい。
しかしいよいよ最後の来島海峡大橋が見えてきた。
手前の道の駅で一旦休憩しよう。

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長い橋やなあ。しかし綺麗な橋だ。これさえ渡り切ったら今日の行程は終わりだ。

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しかし、長い。他の橋は長くても1キロちょいなのに、この橋は4.1キロある。
行けども行けども終わらへん。
しかし、景色はいい。

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そろそろ着くかな?

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ありがとうございました。