しまなみ海道、青春18切符と酷暑のサイクリング旅-05、えらいこっちゃ

因島大橋を渡っている時は涼しかったけど、平地になると殆ど日陰がない。あ
っても日差しの関係で反対車線にできている。大きな崖や大きな建物があれば
日陰がこちらがわまで届くんやけどそんなんはめったにない。暑い中をえっち
らおっちら漕いでいくのは段々と苦痛になってきた。もちろん水は意識的に飲
んでるんやけどしんどいのはしんどい。大きな交差点を曲がったら、幸いにも
コンビニが見えた。
助かった。ここで休憩しよう。
中に入ってしばらく冷房の中でハーハーいいながら呼吸を整える。
甘くて冷たいジュースを買って一気にがっと飲む。
こんなんせんと辛抱たまらんのだ。
座るとこがないんで立ったままうろうろしてる。外にはベンチがあるけど行く
気がしいへん。
アイスでも食ったろ。
それでもしばらく休んでたら不思議なもんで、だんだんと行く気になってきた。
今日は、この次の次の大三島に着いた時にまだ元気があったら、昼飯を食いに
「お食事処 大漁」というところに行こうかという話がでてる。とても安くて
おいしいらしい。しかし、往復20キロ強余分に走らんとあかん。
しかも2時間程も行列に並ぶ事もあるという。
そんなん絶対無理やとも思う。
とにかく先を急ごう。
因島の中の道は結構高低差が大きい。平地を走ってるつもりが峠を何度も登っ
たり下ったりする。下りはええけど上りがしんどい。そのうち小学生の集団を
つれたグループに出会った。
えらいなあ。頑張ってるわ。
休む場所が違うから抜きつ抜かれつになる。

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カップルで走ってはる人もいてる。キャンプしながら走ってるのだそうだ。
この暑さの中、すごいなあってただ感心する。
とうとう生口橋までやってきた。

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この橋の上り高低差はさっきほどではないけどしんどい。
えっちらおっちら上る。橋の手前でさっきの小学生グループが休んではった。
わしもおもわず休憩。
この頃になると、わしらもバラバラになってしまって、無理に一緒に走らんと
それぞれのペースで走ろうということになった。ゆるーくお互いを注意してた
らええやんかと言うことだ。
さてそれで生口島に入った。
この島は平坦だ。高低差があんまりない。しかし、日陰も殆ど無い。これが
段々こたえてきた。
ゆっくり頑張ろう。
次の大三島に渡る多々羅大橋の手前で「大漁」に行くかどうか判断しょうと決
めてたんで多々羅大橋への目処がつくまで頑張ってみようと思った。
しかし、暑くてたまらん。
しんどい。
しかし、道路も景色もあんまり変化がない。
暑くてしんどいけどもうちょっと頑張ってみよう。

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けどなんかおかしい。体の具合が前に熱中症になりかけた時に似てきた。
「やばい」という感覚が体を走る。
頑張らんとどっかで休もう。
腹が減ってるのもバテ始めた原因だ。もう12時半。
ネパールでも腹が減ったら急速にバテた。やっぱりやなあ。
しかし、コンビニもレストランも何もない。
20分ほど前に走ったあたりにはあったのに、それを横目に頑張ったのがいかん
かった。
どうしよう。

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ありがとうございました。