ネパール、古都とヒマラヤを感じる旅-25、ルンビニへ向かう

(注:これは震災の直前にネパール旅行をしたときの旅行記です。一日も早い
復興を心より祈念致します。)
今回、ネパールを旅行する計画を立てるとき、カトマンズとポカラとルンビニ
に行きたいと思った。地図で言うと大体三角形のルートになる。カトマンズか
らはどちらにも飛行機で1時間くらい、ポカラとルンビニ間には飛行機が飛ん
でいない。
全部車で行くと、カトマンズーポカラ、ポカラールンビニ、ルンビニーカトマ
ンズがそれぞれ8時間くらい。勿論バスでもいける。ほんまはバスで行かんと
あかんのやと思う。色んな出会いがあってとても楽しいやろうと思う。さすら
いのバックパッカー流に行き当たりばったりでも行けんことはないはずや。
もうちょっと慣れたらそんな旅もしてみたい。
しかし、全行程をそんな冒険するのは体力的にあまりにもしんどそうだ。とり
あえずカトマンズーポカラとルンビニーカトマンズは飛行機にしよう。ポカラ
ールンビニは行ってから考えたらええかもしれんけど、それも心配なんで、日
本からネットで車チャーターする会社にお願いした。
行ってみて分かった事やけど、ネパールはとても旅行社に優しいところだ。
バックパッカーもとても多い。そやから、バスに乗ったり、車チャーターした
りするのは行ってからやっても何とでもなるということだ。
「もうブッキングしたんか?」、「わしに言うてくれたらよかったのに」とか、
ホテルでもタクシーでもいろんな人から声かけられた。
値段を聞いてもそれほど違いはない。ぼったくりもあんまりないみたいだ。
今度からそうしよう。
さて、迎えの車がきた。
約束の時間より50分くらい遅れている。ちょっといらっとしたけど怒っても
しょうがない。出発だ。
ポカラの街を出るとすぐに道は上り始める。一昨日行った日本山妙心寺へ行く
道のそばをとおって峠道をぐんぐん登る。
ポカラの街が遙か彼方になってきた。朝霧に煙って消えてしまいそうだ。
「ちょっと停めて」

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車を停めて貰ってゆっくり見ておこう。スケッチするほどの時間はないけど、
ええ景色だ。
今日は好天気が続そうだ。
道はまだ上る。
山の暮らしが見えて来る。

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決して豊かなとは言えないかもしれんけど、のんびりしてる。

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こどもはいつも元気いっぱい。

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上って下って、下って上って、山の中を駆け抜けていく。
時には街の中も走る。

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やっぱりこんな道は路線バスで走りたかったなあ。
今回はガイドさんは雇っていない。ガイドが必要ならカトマンズからずっと同
行するような手配しか出来へんとのことなんで、簡単な英語ができる運転手さ
んでいいよということでお願いしたのだ。
身振りを交えてムニャムニャ言いあうだけで何となく通じるからおかしい。
通過するそこそこ大きな町や村は名前を教えてくれる。
楽しい旅だ。

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ありがとうございました。