貴州の旅ー26

貴陽空港へ
ここから貴陽までは約170kmだという。高速道路だから3時間はかからないだろう。
「ロウケツ染めの工場に行きたい」
「途中、どこでも良いから都合のいいところで寄って」
旅行の最初から言い続けていた。
「それでは、安順というところに帰りに寄りましょう」
ということになった。安順は黄果樹市と貴陽の丁度中間位だ。
貴州は藍染、ろうけつ染めが盛んな土地だと聞いている。是非作っているところを見たい
ものだと思っていた。
孔雀はもういいからちゃっちゃと行こう。
順調に高速道路を飛ばして安順市に着いた。
市内に入ると渋滞している。
ちょっといらいらするが中々前に進まない。良く見ると、辻々に屋台店が出ている。
ゆっくり来たら面白い街かもしれない。
「やっと着いた」と言うが、様子がおかしい。どうみても閉まっている。
「今日は日曜やから閉まってんのか」
しょうがない。どうしようかと思いながら
「工場で作るところが見れんでも、買うだけでもええよ」と言って見たら、
「そんなら、あそこに行こう」
結局、大きな土産物店に連れて行かれた。他の土産物も沢山おいてあるが、ロウケツ染
は大きな部屋の半分程を占めている。
本当は、田舎の家内工場みたいなところに行って、裏庭で染めているところを見たかったし、
そんな処で作った天然素材のモノを買いたかったがしようがない。
ここのは、蝋で下絵の絵付けをするということで絵画的なものが多かった。やはり値段は
高いめだ。私は布地を少し買った。風呂敷のようなものは、手縫いで模様の篝縫いをして
あって、なかなかいいものだと思う。
またいつか詳しく紹介しよう。
買うものをかったら空港に行くだけだ。
貴陽空港は街から近い。貴陽に着いたらすぐ空港だった。