天星洞風景区へ
朝から少し小雨模様だ。レインコートを着て行こう。
黄果樹風景区内には車は入れないので専用自動車で周回するようになっている。
大きな見どころは、天星洞風景区と黄果樹風景区の2ヶ所があるらしいが段取り上、天星洞から
行くという。大きなバスだ。山道をガンガン飛ばす。客は我々だけ、特に急ぐ理由は何もない
はずだが、とにかく早い。写真をとっている暇も無い。あっというまについてしまった。
この場所、全体像がもうひとつよくわからない。どうやら川に沿って下りながら渓谷美を楽しむ
という事らしい。
「また渓谷か、ちょっと飽きてきたな」
といいながらも、最初の庭園は、周りの山を取り入れた借景になっていてなかなか感じが良い。
サボテンもあって、南の国らしさがでている。
たまに二人連れの観光客に出会うくらいで、周りは閑散としている。やっぱり渇水が影響している
のだろう。しかし、行く先々で人の気配がする。ちょっと歩いて曲がった先に、2、3人の
おばちゃんと子供が1、2人。少数民族の服装をしている。それからちょっと下って行くと
下りきって平らになったところにもいる。こちらも同じような組み合わせだ。
小さな袋のようなものとか、錫を加工したアクセサリーのようなものだ。けっこうしつこく
て歩きにくい。振り切ったと思ったら、又先にいる。
「天星洞に入りますか?」、「大きい鍾乳洞ですよ」
というが、覗きこんだらすぐ行き止まりのように見える。簡単そうだから、
「行くよ」と言って入った。
狭い所をくぐり抜けて行くと、祠になっていて、何やらを祀っている様子だ。その先が又
洞窟になっていて、まだ先がある。「もう終わりかな?」と思っていると、又先がある。
ずるずる、ずるずると奥に入って行く。
「随分長いけど、まあ、普通の鍾乳洞やなあ」と思っていたら、急に広い所に出た。
「すごいなあ」
驚いた。自然の大彫刻だ。
上から下りてきているもの、下に垂れた物が少しずつ上に伸びているもの。
あるものは龍の形をしている。あるものは仙人だ。大王もいる。獅子もいる。
同じカルスト台地のの桂林でも大きな鍾乳洞を見たが、その比ではない。はるかに巨大な
規模だ。
相変わらず、赤、黄、緑の信号色の電飾がけばけばしいが、これがないと暗くて見えへんし
「まあ、しゃあないか」