中国、江南、浙江の旅-31、上海で夜景を見る

さて、今晩は上海での最後の夜だ。飯食って簡単に寝てしまうのは勿体ない。
一緒に行った人たちには迷惑やったかも知れんけど勝手にそう考えた。ではど
うしよう。新天地みたいなとこに行って、高級雑貨店街をショッピングしたり、
欧米人好みのオープンテラスのバー、やたらあるのだ、に入ってみたり、オー
ルドジャズを聴いたりとネタはないではない。しかし、今回の友人達にはお気
に召さないような気がする。それやったら、南京東路をもうちょっと東の方ま
で歩いて四川南路まで行って、そこから四川北路近くまでぶらぶらしたらどう
やろ。オールド上海が見れるというとこまで行かへんけど、少しは感じる事が
できるかも知れへん。
と思って少々小雨が気になる中を歩き始めたけど、近いと思ってた四川路は結
構遠い。
「いったいどこまで行くのん?」という声が上がり始める頃、やっと橋が見え
て来た。
橋の向こうに郵政博物館が見える。

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これっていつも気になるんやけど、清朝時代に作られた本物の郵便局らしい。
今は博物館になっているんやけど、建物自体が重要文化財でこの文字は胡錦濤
の書いたもとの言う。中にいろんな展示があって相当広いらしい。いっかい見
てみたいものだ。
このまま少し北に進んで、西に曲がって地下鉄10号線の天潼と言う駅まで行
くと、その途中や駅のあたりに妖しい店が一杯あって、偽ブランドモノを一杯
売っている地帯だ。なんとなく治安的にも宜しくないような気がするし、特に
興味もないんで、そのあたりには近寄らんとこうと思う。
このまま、四川北路を北に行くと、日本占領時代の日本疎開があったあたりに
出る。内山書店の跡とか魯迅の寓居跡が保存されていて観光化されている。
それらも一見の価値があるんやけど、こんな夜にいってもしょうないんで、又
機会があればと言うことにしとこう。
振り返ると、あのテレビ塔あたりがライトアップされてえらく綺麗だ。

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確かにきれいやけどあそこまで電飾かける必要があるんやろかとも思わんでもない。
こっちも見てみよう。

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あの2本角のあるビルは森ビルやろか?
こうやってちょっと離れて上海の目立った建物を夜景として眺めるのも悪くな
いと思う。
しかし、小雨がはっきりしてきた。
そろそろ戻り始めよう。
店は閉まってるけど食べもんの屋台はまだやっている。

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ちょっと食ってみたい気もするけどお腹一杯だ。

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それに、場合によっては妖しい肉を焼いて売ってることもあるのだそうだ。
何の肉かわからへんでって言われてことがある。
どんな店が危なくて、どんな店が危なくないか、わしらにはさっぱりわからん。

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運か? 勘か?
君子危うきには近寄らずなのだ。
それでも屋台もんは美味しいんよねえ。
てなことで、南京東路まで戻って来た。
もうかなりの雨だ。ちゃっちゃとホテルまで帰りたいけどかなり通い。
すると、南京東路を観光で通ってる電車型の電気自動車があった。
乗りたいけどもう終わってる。諦めて皆、ホテルに向かって歩き始めた。

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わしは未練がましく見てたら、運転手みたいなのが来た。
「乗れる?」って聞くと、乗れって言う。
ありがたい。

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ちょうど近くにいた人と一緒に乗らせてもらった。しかし、運転席と乗客席は
車両が違うんで話ができへん。友人達とすれ違った時、拾ってと言いようも無
い。申し訳ないけどわしらだけ乗ってしまった。
「停まって」も言えないんでスピードを緩めたすきに飛び降りた。
皆さん、ごめんなさい。

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ありがとうございました。