貴州の旅ー08

馬玲河大峡谷終わり
それにしても殆ど観光客がいない。時々1、2組の二人連れに遇うくらいだ。
「あんなプールやっていかれへんわなあ」又余計な事が気にかかる。
道は段々下に下がって河に近くなってきた。
「やっぱり水が少ないなあ」
これでこの河がもっとごうごうと水量豊かに流れて、両側の崖から無数の滝が流れていると
すごいんやろなあと思う。
時々谷を渡る。石で造った橋は、やはり浸食されるのか壊れているものもある。
道がトンネルになっているところもあって、頭に気をつけないとゴツンとやってしまう。
「これはアザラシです」、「これは○○です」
岩が浸食して何かの形に見えるとすぐ名前をつけてしまう。
そして、そこで記念写真だ。
場合によっては道教の神様になったりする。
「まあ日本でも似たようなもんやけどね」
遠く遥か頭上に橋が見えてきた。道路のようだ。車が通っている。
結構長く歩いてきた。休み休み歩いてもう2時間近くあるいている。
時々小雨がぱらつくがまあ大丈夫そうだ。
「あっ、滝が見えた」なかなか立派な滝だ。
「あの向こうまで行ったら終わりです」
行った先に迎えの車が来ているから、行ってしまわないと終わらない。
「頑張って行こう」
滝までもまだ大分歩いた。
「この滝も普段は水量が多くてすごいんですよ」とガイドは残念そうだ。
道は又、だんだん上りになって、滝の裏をくぐってしまう。
さて、もう少しだ。
と、向こうに垂直のエレベータらしきものが崖に張り付いている。
「しんどかったらこれで帰れますよ」
「いくら?」
「1人20元」
「そんなんいらんわ。すぐそこやんか」
それで頑張って歩いて登る。すぐそこを曲がるともうちょっとある。もうちょっと行って見ると
すぐ先に見える。それでも頑張っていると上に着いた。着いてみれば簡単なものだ。
最初は肌寒かったが、今は汗びっしょりだ。それでも気持ちがいい。