貴州の旅ー09

貴州はバイヂュウの本場だ
という事で一日の行程が終わってしまった。昼が遅い目で、しかも沢山食べたからあまり腹が
減っていない。
ホテルまで行くと、パトカーが一杯並んでいる。公安官もうじゃうじゃいる。
「何やこれは」
どうやらこのホテルが、公安官の研修会場になっているようだ。
別にやましい事はないが、わずらわしい。
「今日は一杯歩いたんで、マッサージに行っとこう」
ホテルのまわりは何もなさそうだし、街まで出て行くのはめんどくさい。行ってもマッサージが
あるかどうかわからない。
「ホテルにマッサージある?」と聞くと、「ある」と言う。
「部屋まで呼べばいい」、「いや、それはちょっと・・」
「行くからいいよ」
マッサージ室まで行くと、「今から呼ぶから、20分位待ってくれ」との事だ。
「いくらでも待つよ」時間に余裕がある。待っている間に寝てしまった。
ゆっくりマッサージして、それでは晩飯だ。
「さてビールもええけど、折角、バイジュウの本場に来たんやからバイヂュウ飲もうよ」
「バイヂュウありますか?」、「ありますよ」
「貴州はマオタイ酒やね、いくら?」、「650元です」
「ええっ、えらい高いなあ。まあ、空港やったらもっと高いけど」
「一番安いのは?」、「貴州醇の高いのが120元、安いのが60元」
「じゃあ安い方下さい」
「これ、うまいやん」
「なかなかいけるね」
アルコール度数は50度を越えている。油断したら結構酔うが味はよい。
「60元でこんだけうまいんやったら、マオタイ酒はどんだけ美味いんやろ」
「昔接待で飲んだ事あるよ。確かに美味いけど、そんなめちゃくちゃという程やなかったで」
「日本円で1万円近いからなあ。試す気がせんねえ」
結局飲みきれないで残したが、持って帰って明日も飲もう。
「良い酒見つけた!」