年画というのは、中国の正月、春節を祝って掛ける縁起物の画の事だ。
北京の隣、天津の郊外の楊柳青鎮というところで作られるものが有名だ。
多色刷りの印刷でまるで手描きのように見える鮮やかなものだ。
昨年も買って一年飾っておいたが、特に悪い事もおこらず、特別好い事も
なかったが、それが福があった証拠なのかもしれないと思い、今年も
福をいただこうと買ったものだ。
といっても北京の友人に頼んで、その知り合いが楊柳青鎮に行く時に
頼んで買ってきてもらったので、いろんな人に迷惑をかけて手に入った。
今年の年画は大きい。お任せしているのでしようがないけど。大きいので
飾るのに大変だ。
画は相変わらず妖しい。
伝統の福を表す画材だというが、どぎつい色で、何となく妖しい雰囲気が
漂っている。
この妖しさが面白いので、毎年買っているという事でもあるのだ。
天津は2度程行った事があるが、冬は恐ろしく寒い。
零下10度を越える日も沢山ある。
今はどうか知らないが、街中が暖房の為に練炭を炊くので、すごいスモッグが
発生するのだ。
夕暮れになると、港町特有の霧なのか、このスモッグなのか両方なのか
街が霧に包まれることもしばしばだった。
それが風情があると言えないこともないが、スモッグだと思えば迷惑な話だ。
でも、懐かしいから、又行って見たいところの一つだ。
毎週月曜は、こだわりのモノの話です。