中国茶を愉しむ

中国語を習っている、「中日言語学院」というところで
「茶遊サロン・中国茶を楽しむ講座」と言うのが開催された。
面白そうだったの行ってみた。
入って見ると、なんと女性ばかりだ。ちょっとびびったがしようがない。
それで、始めは、八宝茶というものだ。
いろいろな茶を混ぜて楽しむというものらしい。
緑茶である黄山毛峰をベースに?瑰、金木犀、紅巧梅、素馨花、
千日紅、茉莉花、葡萄、棗、枸杞といった花茶とか木の実を
ミックスして味わうのだ。
黄山毛峰はこれだけのものをミックスしても、しっかりと味を保っている。
美しい花が、茶碗の中でふっくら開いて春らしい華やかさだ。

cha090315

次は、宜興の紅茶。
宜興は紫沙壷を買いに、2度も訪れた街だ。懐かしい。
1度めの訪問の時に、自家で茶壷を製造販売している陶芸家の店で
試飲している内に、「このお茶欲しい。どこで買ったらいいの?」
と聞いたら。「近くだから連れて行ってやる」という事で、街というよりは
村の一軒のお茶屋に連れ行ってくれた。
そこで老板に煙草を勧められながら話をしていると、「ここでは、皆、紅茶
を飲むんだ。紅茶の方がおいしいんだ」と聞かされた。店で一番高い
紅茶と緑茶の2種類を一斤ずつ買ったが両方で100元しなかったと思う。
懐かしい想い出だ。

最後は青茶安渓鉄観音、しっかりしたいい味だ。
この時のお茶うけの菓子に茴香豆が出た。
それで、先生から魯迅の「孔乙己」にまつわる話がひとしきり。
それで私も紹興の咸亨酒店に行った時の事を思い出した。

中国を懐かしく想い出す一時であった。