貴州の旅ー02

貴陽空港で
機内食は好きではないが、北京の空港で食事をする程時間はないし、時間も早すぎる。
ついたらそこそこ時間はあるが、貴陽で合流する人は本当は我々より早くつくはずなのに、
既に遅れが出ているようだ。
時々うまいのに巡り会えるから、今回は簡単に食べとこうということにした。
「牛肉飯ですか?鶏肉飯ですか」と聞きながら晩飯を配っている。
大体このパターンだ。後は魚か豚肉といったところだ。
不思議な事にかならずコッペパンがついている。
こういう「おかずかけご飯」の場合、意外とうまい時が多い。「堪忍してくれ」という
味付けの時もないではないが、おおむね汁がうまい場合が多い。それと、中国米が妙に合うのだ。
こんかいも、「ちょっと食べるだけにしよう」と思いながら、ついつい食べてしまった。
選んだのは鶏肉だが、鶏の味もなかなかよい。
サラダも、コッペパンも全部食べてしまった。

それでも時間があまる。3時間は長い。考えてみれば、日本から北京とかわらないくらいだ。
本を読みながらうとうとしていた。
ふと窓の外をみると、
「雲海が見える」
すごい景色だ。空を覆い尽くす雲が大海原のように、あるいは山々のように、或いは、島々の
ように様々に形をかえて風景をつくっている。
その上に太陽がでていて別世界を創っているかのようだ。
そして見ているその瞬間、瞬間にはすべての動きはとまっていて、ストップモーションの
ムービーをみているようだ。

到着は定刻より若干早い。順調なフライトだ。
しかし、やはり合流する人の到着は1時間以上先だと言う事がわかった。
合流してから飯を食いにいくのは時間が遅すぎるかもしれない。
「待ってる間に、ここで簡単に食っておこう」と考えた。
「飛行機で食ったばかりやから、麺と水餃子くらいやな」
「貴州も辛い料理らしいで」
「四川と湖南と貴州が中国では辛い料理の代表らしい」
やっぱり、麺もからそうだ。水餃子のタレも辛い。
「これから楽しみやなあ」