中国、江南、浙江の旅-12、蘇州街角、路上の蛋餅屋さん

道の向こう、交差点を渡ったとこに見つけたのは蛋餅屋さんだ。これはええ。
メリケン粉をクレープみたいに熱く焼けた鉄板の上に丸く広げて、卵を一個、
ポンと割り入れて、崩して広げる。その上から肉やらネギやらいろいろその店
独自のモノを入れてポンポンと半分に折る。もう半分にして、熱々を包んで渡
してくれる。これが絶妙においしいのだ。

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上海でも良く泊まるホテルの近くでこれがあったので毎朝が楽しみだった。
早速、ホテルに戻って、集合時間になったら皆さんを連れて食べに来よう。
しかし、ちょっとだけ気にかかることがある。
集合時間は8時だ。こういう店は、朝、市民が出勤するときに朝飯としてパクっ
と食うのが目的の店なのだ。そやから、8時というのは微妙な時間。もしかした
ら終わってしまうかもしれん。
気が焦る。急いで行こう。
やっぱり何店かは店じまいした後だった。しかし、蛋餅屋が1軒だけやっている。

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しめしめ。急いで10枚注文した。
おばちゃんも急に大量注文が入ったんで気をよくして張り切って焼き始めた。
しかし、焼いてる途中で何か周りがざわつき始めた。
公安(警察)の人が来てなにか言ってる。ようわからんけど、ここで営業した
らあかんと言うことらしい。
8時くらいまでは黙認してた見たいやけど、もう通勤ラッシュが始まる時間やか
ら撤収しろと言ってるように思えた。
どうなんねん?
朝飯食われへん。と一気に不安になる。
他の屋台も含めて、全部の屋台が移動し始めた。

店を撤収する気はないらしい。このまま着いて来いと目で合図する。
ぞろぞろ着いて行く。どうもあの路地の奥の方やったら、又、黙認してもらえ
るらしく見える。
何と逞しい人たちなんやろ。今、交渉したんか、前からの暗黙の了解事項なん
かわからんけど、路地の奥の方に落ち着いて又焼き始めた。

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メリケン粉広げて、卵割って、串に刺した肉を横で焼いて後で中に入れる。
(鴨肉って書いてある)、ネギやらの薬味を入れて、辛いのが要る人は辛い
薬味も加えて、レタスを上から敷く。これは初めてやなあ。
しゃきっとしておいしいやろと思う。
半分に割って、又半分に割って、熱々をビニール袋に入れてくれる。
フーフーしながら順番に食う。

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10個もあると、焼くのに必死なおばちゃんは、今、何個やったか覚えてへん。
わしが、できあがる度に後幾つって教える。
メリケン粉が切れたら、おばちゃんは袋から出して、一人分ずつ広げる。

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忙しいけどまじめに手作りやってはる。
わしのもやっと出来た。
熱々でとてもおいしい。レタスのしゃきしゃき感が今まで初めての食感だ。
又、来て食いたい味であった。
ご馳走さん。

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ありがとうございました。