先日、北京に行った時、最後の夜は東北料理を食べに行った。
その時の事。今回はいろいろあったので、最後の夜は強い酒を
飲みたかった。それで、「バイヂュウはあるか？」と聞いた。
勿論東北料理の店だから、「あるよ」との返事。
「瓶１本は飲めないなあ」って言うと、
「量り売りがある」という。それはいい。
「何という酒？」、「小焼」というらしい。東北では一般的な
バイヂュウだと言う。
出てきたのを見ると、湯煎で燗をしている。
「バイヂュウって燗して飲むの？」と聞くと、友人は
「普通ですよ」と簡単に言う。飲んでみると、丁度良いぬる燗だ。
これは旨い。日本で２合瓶弱くらいだから、半斤というところだろうか。
50度以上だから、これくらいにしておかないと大変だ。
しかし、50度以上もあるような酒を燗すると、アルコール臭がして
飲めないのではないかと心配したが、全然そんな事はない。
昔、何かの講演会で、「酒は体温に近い温度で飲むほど体に良い」
と聞いた事がある。冷やしたのを飲むと、身体の中で温度上昇するから
余計体にアルコールが回って悪酔いの原因になると言うのだ。
こういう飲み方をしてみるとそれももっともだと思えてくる。
燗のバイヂュウ初体験であったが、「これはいい」
この燗とっくりも味がある。
ちょっと欠けているところが尚いいね。
これからも燗で試してみよう。
毎週金曜は、酒や茶に関する話です。