四川省、楽山大仏、峨眉山、蜀の桟道の旅-07

登山道を歩いてロープウエー乗り場まで
登山口ですぐにロープウエーに乗れると思っていたら甘かった。
ロープウエー乗り場まで、更に登山道を歩くのだ。
既に道は一面の雪世界だ。道は凍りついている。「大丈夫かな?」と思うがなんとか
なるだろう。
さすがにたくましく行く先々で、貸大衣の店がある。ダウンジャケットを貸しているのだ。
今日は晴れて暖かいのと、寒くなりそうなのが分かっていたのである程度寒さの用意は
してある。更に先に行くにつれて貸しアイゼンを商っているおばさん達があちこちに
立っている。それで気になって道行く人たちの足元を見て見ると、普通の革靴あり、
ブーツあり、スニーカーあり、ハイヒールありと実に様々だ。
これだけ凍っていると確かにアイゼンは役立ちそうだが、それ以前の問題だと言えそうな
人達も沢山いる。
こけつまろびつキャーキャーいいながら登るのも楽しいかもしれない。
道は低い段をきってあるので歩き易い。
いきなり、樹氷のアーチがお出迎えだ。
もう既に標高3000m近いかもしれない。あたり一面日本ではめったに見られない樹氷の
海だ。今日は天気が良いので太陽の光が反射してきらきらと輝いて美しい。
木々の間からは真っ青な空が覗いている。
道端では食べ物を売る店、土産物を売る店の呼び込みが賑やかだ。
それにしても登りの道は結構長い。
しばらく歩いていると、樹林の間から山が見え始めた。
もう雲海の世界だ。
眼前の山は雲の海に浮かんでいるようだ。
そして雲はさらさらと流れている。一時もじっとしていない。
すべるように音もなくしかも素早く流れていっている。
小一時間も登ってロープウエーに到着した。
ロープウエーといっても大型バスのように一度に大量に乗るのだ。ちょっと怖い気が
するが、効率は良い。
行きは一人65元、高いなあ。