中国映画、「葉問」を見た。といってもDVDだ。
先日、北京に行った際、買ってきてあったのを思い出して見て見たのだ。
私は知らなかったが、「葉問」とは中国では有名な詠春拳の武術家らしい。
あの有名なブルース・リーの師匠だった人だそうだ。
場所は広東省仏山。昔から武道の盛んだった所だ。
時は日中戦争の頃、日本軍が仏山も占領していた頃だ。
日本人としては、この映画を見ているのは結構つらい。
実際にやって来た事は、この映像どころの話ではないだろう。
相当控えめな表現だからこそ、よけい心が痛む。
武道を極めると、日本の場合は、どんどん精神的になっていって
禅の修行とかと殆ど変わるところがなくなり、精神的な修養が第一義に
なっていくように思うが、中国の場合はどうなのだろう。
この映画でも、葉問のストイックな生き方はそういう事を物語るが
友を殺され、同朋が虐待されると、その怨念を直接ぶつけようとするかの
ような戦いをする。
それは、それでカッコいいんだろうけど、ちょっと違うなという気もする。
因みに、仏山と言えば、戦後、比較的早く日本企業などが進出したところで
私も仕事で間接的に関係があったりしたことがあって、近くまで行った
事があるが、こういう武道の街とは知らなかった。
対日感情なんかはどうなんだろう。
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