さて、長々と中国蘇州の旅の話をしてきたが、今日から元のスタイルに戻ろうと思う。
というと月曜だからモノの話だ。
さて何にしようと思ったら、やっぱり頭の中はまだ旅行記モードだ。
あの蘇州の盤水門で出会った露店の骨董屋の皿が気になる。
その前に、上海で古玩城に行った話もした。所謂、骨董デパートだ。
ここには確かに欲しくなるようなものが沢山あった。景徳鎮の古そうな磁器もあったし
青磁などもあった。しかし、どれも高い。とても買えない位高い。真贋以前の問題だ。
中で気になったのが前に北京で見た蟋蟀を飼う携帯用の壺だ。
北京では瓢箪を加工して作ったと言っていたがどう見ても新しく作ったもののようだった。
この古玩城のある店で試しに聞いて見ると、「ある」と言う。
出してもらうと、全然モノが違う。確かに年季が入っている。形も大きさも良い。
「欲しいな」と思ったが、値段を聞いて見ると5万円以上する。これはとても買えない。
それで、あの芸術家たちの展示即売会の方に行った時、そこでは鼻煙壺を見た。
嗅ぎ煙草入れの中に画を画くのだ。ずっと前に買った事があるが、こういうのも
好きなので見ていた。きっと高いだろうと思い、値段も聞かなかったが、もしかしたら
こちらの方が安かったかもしれない。
それよりは、最近行ったベトナム、フエの路上に唯並べているだけの骨董屋が面白かった。
ああいうモノの中に良い物があったら一番ラッキーなのだ。
そういう意味で、今回の蘇州のいかにもあやしいバッタモン屋のような骨董屋はいい
めぐり合いだった。
老師は、「これは本物だよ」といったが、それは、「掘り出し物の値打ちもん」と
いう意味では決してない。ちょっと昔の実際の磁器の皿だということで、最近のモノを
だまして古いもんだと売りつけられたわけではないよという程度のものだと思っている。
しかし、この絵付けが気にいっている。良く見れば味のある画だ。
こんな木の枝と花と鳥の絵柄って東洋陶磁美術館でも見た事があるような気もする。
高い物ではないが面白いものを買った。
こういう買い物にこれからも挑戦してみたいものだ。
蘇州の露店骨董屋で買った皿
- 2010年4月5日
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