石家飯店の昼食は
店内は庶民の大食堂と言う感じ、私の大好きな雰囲気だ。
真昼間だが、どの卓も家族連れやら、仕事仲間、友達同士、いろんなグループで
満員だ。ワイワイと大声で喋りながら食事している。
新店に席がなくてよかった。あそこならきっと個室か大部屋でも雰囲気がお上品だっただろう。
「ビールたのんでいいですか?」酒飲みは私だけのようなので遠慮がちに頼む。
付き出しは漬物。すぐに鴨の胆が出た。どちらも旨い。ビールのあてにちょうどいい。
「鴨の胆と言えばファグラやないか。贅沢やなあ。山の上に鴨おったけであんなやつかなあ」
青梗菜のような青菜の炒め物も程良い味付けだ。中国料理ではあっさり系といえる。
「これはフグやで」、「えっフグがあるんですか?」思わずびっくりしたが、
実はこれが巴(魚編)肺湯(パーフェイタン)と言う、「美食家」で石家飯店ではこれを
食べると言うそのものであったが、その時は老師に騙されてしまった。
真ん中の丸いのがそもそもの魚の胆なのだ。
「これ貰ってええか?」とまんまとその一番美味い所を食べられてしまった。
「昔はこんな胆が一杯入ってたんやけどなあ」
それにしてもねえ。
豆腐も甘辛い味付けでおいしい。
「これが毛沢東が好きだったと言う豚肉の旨煮や」
所謂、東坡肉という料理で蘇東坡が考え出したものと言われている。
豚肉の塊がとろとろになっていてしかも油濃さが比較的控えめで美味しい。
ここらへんになるとお腹が一杯で入らなくなってきた。
これは魚のスープ。川魚の小骨があるが味は淡白でおいしい。
いや素晴らしい昼食だった。
店名 石家飯店
ジャンル 老蘇州料理
住所 蘇州市木瀆鎮中市街18号
電話 0512-66261351
言語 中国語
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