「ニーハオ、ニーハオ」空港には女性二人がお出迎えだ。一人はガイドさん、一人は通訳みたいだ。
手配の車に座って、車が走り始めると、いきなりガイドさんが喋り始める。「わかる？」と聞いて、少し分かってそうな顔をすると、いきなり早口でどんどん喋る。
「あんまり分かってないから、ゆっくりゆっくり喋ってや」と必死で制止。それでも中々止まらない。
通訳らしき人は後で聞いたらボランティアで借り出されたそうだ。不慣れな為か、通訳に入るタイミングをつかめないでいる。
ときどきポツリと日本語で説明が入る。
この先どうなるかかなり不安だ。
今迄は、個人旅行ばかりしてきたけど、今回初めての試みとして、日本からネットで現地ツアーを手配してみた。
向こうに行って車を雇うだけでも結構費用がかかりそうなので、まあ、大差ないかとやってみたものだ。
上海から南昌まで飛行機で1時間強。飛行機の手配は問題なし。
南昌空港から廬山の麓まで1時間強くらい、そこから、更に延々と登山道を走る。1000m以上を一気に上る訳だ。
その間に、いくら「ゆっくりやで」といっても、ガイドさんは止まらない。どんどんどんどん説明が続く。
ようわからんけど、まあいいか。
先が不安ではあるが。
上につくと、何故かそれなりの山上都市、雲霧のなかに街がある。
やや幻想的な感じはし始めた。
かな？