雲南省、元陽、建水の旅-11 老虎嘴へ
昆明に到着した深夜、旅行社で手続きをした後、ホテルのロビーで
運転手と翌日の予定を確認した。
「明日は、早く行けば、「老虎嘴」というところまで行けます」
と元陽棚田を紹介した写真集を見せてくれる。
実に美しく壮大な棚田の風景が撮られていた。
「ここが、棚田の一番美しいところです」
「ここは歩いてはいけないので、もしよかったら、車を降りて、1時間半
ほど歩いて下って、そこから見るとすばらしいですよ」
「それはいいね。是非そうしよう」と言うと、
「じゃあ、明日は7時半の出発です」という事で、早起きして此処まで
来たのだ。いよいよ我々は「老虎嘴」へ向かう。
と、いきなり公安が現れて、車を止めろという。
「又、検問か?」と思っていたら、「おエライさんが通るから待て」
ということだった。彼らも、「老虎嘴」を見に行くのだ。
一騒ぎ終わって、「老虎嘴」のあるハニ族の村に着いた。
運転手は、ハニ族の女性に、「下まで案内できるか?」と聞いている。
「問題ない」というので、この女性の案内で棚田見物に出発だ。
ここはハニ族が実際に暮らしている村だ。少数民族の生活がある。
彼女は歩いても停まっても、背中につけたモノ、手に持ったモノ、
何かを売ろうと懸命だ。
それで、しばらく下ると、此処から先は別の人の土地だから、
入場料を出せと言う。
「じゃあ、ここまでは誰の土地なんだ?」、「わけがわからん」
展望台でしばし、休憩。
「さて、1時間半がんばって下へ行こう」と言うと、
「此処から先への行けない」と言う。
「話がちがうじゃないか」